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中国砂漠緑化プロジェクトトピック>ダチンノール村
沙漠緑化活動
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緑化計画
 
活動記録
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・2005年
 
活動図と定点観測
 
2004年 (活動4年目)

住民の春植林

6次隊、砂嵐の中での活動

砂丘に草方格を作る7次隊

第2期地区の緑化スタート
活動前、3月に緑化方法を住民と検討。1年目は低い場所に苗木を植え、砂丘には草方格を作って砂の流動を止める計画となりました。

5ヶ所に井戸をつくり、4月中旬に緑化活動を開始。村のリーダー、チグチさんが、各家庭に苗木と植える場所を分配するかたちで作業が進められました。ブルドーザーで溝を掘り、ポプラの苗30,000本を植えました

また流動砂丘には、草方格を、シャバガという草でつくりました。砂丘が連なる2期地区では、この砂丘の流動を止めることが重要なポイントです。

5月に入って、6次隊がダチンノール村に到着。2日間、住民とウルスン中心小学校の生徒たちといっしょに、緑化活動を行いました。

6種類の苗木を、メンバーが適地適木の考えをもとに計画図を作成しての植樹活動となりました。草方格の中には、ニンキョウを植えました。

春の砂嵐にも会い、厳しい状況の中での作業となりました。砂漠に緑がもどって、砂嵐がおさまる日が早く来てほしいです。

8月は、植樹作業のほか、草方格づくりを行いました。シャバガと稲ワラを格子状に砂にさし込み、砂が飛ばないようにする手法。

砂丘の中腹に作りました。草方格の部分は砂が飛ばず、砂丘のてっぺんが風に飛んで、くぼみに落ち、結果、高低さが小さくなるのを期待しています。

6月中旬まで雨が少なく緑がほとんど見られませんでしたが、それ以降多く降っ
たため、夏には低いところでは、たくさんの草が見られました。

 

↓         

パイプを使った新・潅水法

春植えたポプラに潅水

分水器で同時に作業ができる

効果的な緑化方法を探る―潅水アイデア
効果的な緑化方法を探ろうと、6月、潅水・草方格・種まきの3つを2期地区で試験的に実践してみました。

潅水(かんすい=水やりのこと)は、植えた苗木が根付くまで数回行います。根が地下水に到達するまでの間の手助けです。

これまで、苗木のまわりを深さ20cmほど掘り、上から水をかけるやり方でしたが、根に届かなければ根は地下水にたどり着けず、苗木は枯れてしまいます。

根に確実に水をやる方法はないだろうか・・・?

潅水法をここ数ヶ月考え、現地の仲間たちからもいろいろアイデアが出て、それらを踏まえて試作・実験をし、新・潅水法が生まれました。パイプを使って、砂の中、深いところに水を送るやり方です。

植えた苗木の根は一番深いポプラで、1m位の所。井戸からエンジンポンプで地下水を吸い上げ、ポンプにホースをつなぎ、その先には1m程のパイプをつけて、パイプの先端から水が出るようにします。

写真のように、パイプを砂の中に挿し入れれば、根の近くを潤すことができます。砂地なので、水の圧力で簡単にパイプは深く入っていきます。

また、ホースを長くつなげれば、井戸から離れたところでの作業も可能。途中、写真のような分水器具をつけることで、同時に複数人で作業できます。

この方法で、2期地区の北側と西側の柵の近く約1000本(住民が4月に植えたポプラの一部)と6次隊活動地、1期地区の5次隊活動地の潅水ができました。

 


シャバガの種

浅めに穴をつくり、種を入れる
砂丘の中腹にハチマキ状に

草の種でつくる草方格

砂の流れをとめるのに有効な草方格。2〜3m角の格子状に草を差し込んでつくるものです。

最近は、シャバガという草を根ごと刈って、すぐに利用する方法が行なわれています。草自体の活着も期待できるため、砂の流動防止が高まるとのこと。

昨年、現地の仲間に教わり、小さい草方格を作ってみました。鍬で草を刈り取り、運び、溝を掘って草を入れ、砂を埋め戻す。意外に大仕事でした。

この作業量を軽減できないか?
そこで、今回実験してみたのが、種を埋め、水をやる方法です。

使った種はシャーミーとシャバガ。 シャーミーは、砂漠に最初に自生する草。トゲトゲの種をつけます。そのトゲトゲが、風で飛んで周囲に落ちて、新しく芽を出すのです。1期地区にはたくさん自生しています。

新・潅水法の水やりの要領で、浅めの穴をつくり、中に種を入れ、水を注ぎながら砂をかぶせる。芽が出れば、やがて草方格になるのでは、という発想です。

住民からは、「無理だろう、種は根付く前に風で飛ばされるだろう」と言われています。今までやったこともないことですが、どうなるでしょうか?

 


水に浸しておくと発芽しやすい
水につける前(右)と後(左)の種


数粒ずつまき砂をかぶせていく

ニンキョウの種まき

ニンキョウは強いから、種をまいても育つかも。と、岡本さんから提案があり、やってみることにしました。

種まきは、雨の多い6月が最適ということ。今年は雨が非常に少ないので心配でしたが、直前に雨が降り、砂の表面が湿っている状態で作業しました。

バケツ1杯の種を、2期地区の1期地区との境部分と北側の柵近くに、溝の列を作ってまきました。活動地では初の試み。うまくいくかどうか、これからが楽しみです。

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