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フィジーから北へと30人乗りの飛行機で約2時間半。赤道のすぐ南に位置しているのがツバルです。サンゴ礁からできたいわゆる環礁国で、ツバルを構成する9つの島の総面積は26kuととても小さいですが、領海は約130万kuにもなります。

総人口は約1万人で、昨今は首都フナフチがあり、比較的面積の広いファンガファレ島のあるフナフチ環礁への人口集中が問題となっています。

また、平均海抜約2mといわれるツバルは温暖化による海面上昇の影響がもっとも深刻に出るところのひとつです。

つぎに経済的側面を見てみましょう。GDPはUS$800。収入源としては、独立後に他国の協力で設立した「ツバル信託基金」の運用益や、最近有名になってきた「.tv」ドメインをカナダのドットコム会社に売却した際の70億円やその収入配当、また出稼ぎしている人々からの仕送り、そして海外からの援助などがあるが、輸出産業は無いに等しい状態です。

もともとツバルの人々は魚を獲ったり、タロイモなどを栽培して自給自足の生活を行ってきました。しかし最近は、輸入品への依存傾向が強くなるなど、海面上昇の影響などによってそうした生活に変化が生じてきており、これが国民の健康状態にも影響を及ぼしてきています。

もともとエリス諸島と呼ばれ、ギルバート諸島(現在のキリバス)とともにイギリスの殖民支配下であったツバルは、住民投票を経て1978年に独立を果たしました。第二次世界大戦中は日本軍がキリバスを占領したのに対して、ツバルではアメリカ軍が前線基地を建設し、そのときにマッカーサーが作った滑走路は現在のフナフチ国際空港として使用されています。主島であるフォンガファレ島のあちらこちらで見られる池は、この時に使用された資材を掘り出して作ったためできたものです。

ツバルの人々はとても明るいです。町からはいつも笑い声が聞こえています。誤解を生むかもしれませんが、経済的に豊かでないかもしれないけれど、彼らは様々な面で豊かであると感じました。生活は、自給自足が根強く残っており、分かち合いと助け合いの精神がとても強いように思われます。とても気持ちのいいところです。

夕方になり涼しくなると、子供たちは国際空港の滑走路に繰り出します。4つほどのグループにわかれ、ラグビー、サッカーなどを思い思いに楽しんでいます。その脇では滑走路で寝ている人たちもいます。私たちの常識を覆すこうした生活を送っている彼らをとても頼もしく思いました。


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