ケニア円借款案件(ソンドゥ・ミリウ水力発電事業)
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NATION

詐欺専門家、インターポールへ現金をめぐり書簡を送る

By NATION reporter

2001年8月28日

ケニアから世銀への振り込まれる途中、偽の口座へと詐欺流用された1億5700万ケニアシリングの安全が疑わしくなってきた。

ケニアの銀行詐欺専門家は、ワシントンのインターポールに対し、お金が無事であるかどうかを確認する手紙を送ったと話した。

ケニア電力公社(KenGen)から世界銀行への債務支払いの一部であるお金が、詐欺師たちによってすでに引き出されているのではないかという恐れがある。

詐欺犯罪組織はKenGenのナイロビ銀行口座からニューヨークの世銀口座への電信振り込みの際、このお金を別ルートで送った。

この詐欺行為は、世銀側が、ケニアの主要電力販売者(ケニア電力公社のこと)に対し、合意されたはずの8月14日を過ぎても送金されていないことを尋ねた際になって初めて明らかになった。

KenGenは実際には8月8日に支払っていたが、知らない間に、現金はワシントンの個人口座へと秘密裡に流用されていた。

お金がその口座にあることを確認後、詐欺犯罪者はそれをアメリカの別銀行へと移した。

そして190万ドルに相当する銀行為替手形を3つ購入し、ロンドンで現金引き出しされることになっていた。

昨日のケニア中央銀行の詐欺調査班からの情報では、イギリスで手形を現金に換えようとした人物は銀行側から断られたが、さらに別の銀行へ引き出しているだろうとのことである。

この事件は、KenGenが取引銀行のスティーマ・プラザ支店支配人へ、200万ドルのドルの購入を依頼する手紙を書いた、8月8日に始まる。その手紙には、1億5790万ケニアシリングに相当する小切手が同封されていた。

その手紙には、取引銀行が、USドルを世銀の口座へ、電信扱いで振り込むことをKenGenが承認したことが記されている。

この手紙が途中で誰かの手によって改ざんされ、振込先がブロードウェイ140にあるHSBC銀行支店の世銀口座から、別の口座へ変更されたのである。

 
 

 

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