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サステナブルな地域づくり ワークショップin小川町
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サステナブルな地域づくりワークショップin 埼玉県小川町(3回シリーズ)

                   ☆第1回 ワークショップ実施報告☆
              〜有機農業と自然エネルギーで持続可能な地域づくり〜


2004年7月10日(土)開催 

 今から約30年以上前の1971年、金子美登さんは、減反政策の開始、環境汚染の深刻化などを機に、生態学的であり、 消費者とつながる農業、「有機農業」を始めました。除草剤や化学肥料を大量に撒いて効率的に生産し、利益を あげる農業が一般的であった当時、これらに頼らない有機農業を実践していくことは、まさに「勇気」のいる挑戦でした。しかし、日本の将来を見据えた農業に共感した人々が、この輪を広げていきました。

 3回シリーズのワークショップの第1回目は、有機農業のパイオニアの方々と、そこから広がった人の輪が、 「自給」をキーワードに自然エネルギーも取り入れて実践してきた地域づくりについて伺い、モデル農場や生ゴミのバイオガス化プラントを見学しました。

 
 まずオリエンテーションを木造平屋の分校の校舎で行いました。
コーディネーターの阿部さんに小川町の概略と今回のワークショップの流れをお話いただき、参加者の皆さまで自己紹介。最近農業に興味を持ち出したかたや、市民農園をやっていらっしゃるかた、パーマカルチャーや自然農の勉強をされているかた、お仕事で関わっていらっしゃるかた、と多彩なメンバーで、それぞれ食や農業への思いなどを語っていただきました。
 お昼にご用意いただいたのは、地元有機素材で作ったピタサンドとサンドイッチ。こちらのパン屋さん兼お惣菜屋さんは北海道から小川町へ移住されてきたそうです。ひじき入りのピタやカツサンド、あんこ入りのデザート風ピタもご用意いただきました。校庭の庭など、参加者の皆さんで会話を楽しみながら味わいました。


 ここからは一般の方々に混じり、NPOふうどのオープンデープログラムに参加しました。 講師を務めるのは桑原さん。小川町の有機農業と自然エネルギーの実践についての講義です。小川町の地理的な条件から、今の循環型の町までの道のり、NPOふうどを立ち上げた経緯から現在のことまで、配布資料と映像とともに説明いただきました。
 このあとは外で見学。まずは河村さん宅の生ゴミのバイオガス化プラントです。
 生ごみをまずディスポーザーの中に水と一緒に入れます。投入された生ごみはまず細かく砕かれ、その後バクテリアの力でゆっくりと分解されていって、100日もするとガスと液肥(液体肥料)に生まれ変わるそうです。解説の最中に激しい雷雨となり、河村さんの説明する声が音でかき消されるほどでしたが、参加者の方たちはプラントの屋根の下に移動し、ディスポーザーを覗き込んだりして質問も飛び交いました。
次に金子さんの霜里農場へ移動。ガラス温室や電柵用の太陽光発電装置や、バイオガスプラント、天ぷら油の廃油で動くトラクターなどを見学しました。
 畑では、元気なトマトやつるむらさき、なすなど手をかけて育てられた野菜が見られました。
金子美登さんの農場(霜里農場)のホームページ
https://www.knet.ne.jp/~simosato/

 


 NPOふうどのオープンデープログラムはここで終了となりましたが、FoE Japanのワークショップ参加者で、アイガモ農法の田んぼを見に行きました。
 アイガモが田んぼの草を食べ、その糞が栄養となり、農薬や除草剤を使うことなく稲が育ってゆきます。田んぼでせっせと除草に励むアイガモの姿はかわいらしく、参加者が近寄るとそちらのほうへ集まってきました。田んぼのまわにには牛を飼うスペース同様、ソラーパネルを活用した電柵がめぐらされていました。
この後、下里分校へ戻り、1日のまとめをして第1回目のワークショップは終了となりました。

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