FoE Japan
気候変動とエネルギープログラム
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気候変動とエネルギープログラム>シンポジウム 長期的な温暖化国際対策の枠組み
シンポジウム
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プログラム
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主催・協力
 
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私達の地球の未来がそこに!長期的な国際温暖化対策の枠組み 国際シンポジウム
開催概要

主催 FoE Japan,気候ネットワーク

2004年2月20日(金)・21日(土)
東京ドイツ文化センター
電話03-3582-7744
https://www.goethe.de/os/tok/jpindex.htm

すでに120ヶ国が批准した京都議定書は国際法としての発効を待つばかりとなっています。一方で、科学者達は途上国も加わった地球的な体制づくりへと早期に国際社会が移行できねば、生物多様性から食糧安全保障まで大規模な気候変動が起きる可能性を警告しています。将来の地球的な枠組みがどの様な形になるかは、エネルギー消費から運輸・交通、農業のあり方まで私達の日常に深い影響を与えることでしょう。 気候変動枠組条約では2005年から議定書の次のステップの交渉を始めることになっており、既に国内外で将来体制の議論が本格化しています。本シンポジウムには海外から国連の最前線で活躍する16名の科学者、シンクタンクや環境団体の専門家、政府関係者が参加し、国連温暖化プロセスの将来について活発な議論が交わされました。
資料請求等

プレゼンテーション資料のダウンロード以外にも、当日シンポジウム資料一式(資料代1000円+送料)、同時通訳付当日ビデオ記録の貸し出し(VHSのみ、1週間5000円+送料)、販売(5本組12000円+送料)も行っています。お問い合せはenergy@foejapan.org 03-3951-1081まで。
プログラム

長期的な国際温暖化対策の展望
BUILDING UPON KYOTO - THE LONGTERM PROSPECTS OF INTERNATIONAL CLIMATE POLICY

DAY ONE 11:00 - 18:00, FRIDAY, 20 FEBRUARY

第一日:地球温暖化最前線〜将来の地球的枠組みへ向けて
"TOWARDS THE FUTURE GLOBAL REGIME"

11:00-11:10
開会挨拶 気候ネットワーク 浅岡美恵

11:10-13:00
第一部

1. 基調講演:国連温暖化プロセスの歩み

  ブッパタール気候・環境・エネルギー研究所 ハーマン・オットー(独)

2. 最新の科学より〜予想される地球温暖化の東アジア・日本への影響と適応

  三村 信男(茨城大学広域水圏環境科学教育研究センター)

3. 途上国の気候変動への適応ニーズと先進国の義務

  国際環境法・開発財団(FILED) M.J.メイス(英国)

 (質疑応答20分)

13:00-14:00 (昼食休憩)

14:00-15:50
第二部 京都議定書から考える将来の枠組みを評価する
ASSESSING FRAMEWORKS FOR THE FUTURE

4. 異なる将来枠組み提案の比較分析
SYSTEMIC ANALYSIS OF THE IMPLICATIONS OF DIFFERENT PROPOSALS FOR FUTURE COMMITMENTS

  国立公衆衛生・環境研究所 マルセル・バーク(オランダ)

5. 野心的な途上国シナリオ
GRADUATION AND DEEPENING: AN AMBITIOUS CLIMATE POLICY SCENARIO

  ハンブルグ国際経済研究所 ダン・ホン・ハン (ドイツ)

6. 途上国から見たあるべき将来の枠組みプロセス
THE PROCESS SEEN FROM DEVELOPING COUNTRY PERSPECTIVES

  ペランギ研究所 アグス・サリ(インドネシア)

 (質疑応答20分)

13:50-16:00 (休憩)

16:00-17:50
第三部 未来を築くために:パネル発表と質疑応答
Panel Presentaitons: Building the Futrue

 中央環境審議会に於ける将来の枠組みの議論
 JAPANESE VIEWS ON THE FUTURE FRAMWORk - The Central Environment Council

  環境省地球環境局地球温暖化対策課国際対策室長 牧谷 邦昭

 産業構造審議会に於ける将来の枠組みについて
 JAPANESE VIEWS ON THE FUTURE FRAMWORK -The Industrial Structure Council

  経済産業省産業技術環境局地球環境対策室課長補佐 竹田 憲

 環境に優しく公平な地球的枠組みの提案
 THE ENVIRONMENTALLY SOUND AND EQUITABLE FRAMEWORK

  ジェニファー・モーガン(WWFインターナショナル)

  コメント:
    アグス・サリ (ペランギ研究所)
    浅岡美恵 (気候ネットワーク)17:50-18:00

終了挨拶 FoEJapan 岡崎時春

6. レセプション (会議場近くのホテルロビーにて 18:30より)
RECEPTION DAY TWO 11:00 - 18:00, SATURDAY, 21 FEBRUAR


DAY TWO 11:00 - 18:00, SATURDAY, 21 FEBRUARY

第二日:NGOから見た各国の温暖化対策と課題
THE STOCKTAKING - THE STATUS OF DOMESTIC POLICY IN KEY COUNTRIES, AND THE WAY FORWARD

11:00-11:40
基調講演:予想される気候変動の影響〜二度以下の挑戦

  カリフォルニア大学バークレー エネルギー・資源グループ ポール・ベアー

国内対策の現状と課題

11:40-12:20 アメリカ合衆国 自然資源防衛評議会 ジェフ・フィードラー

12:20-13:00 カナダ デビットスズキ財団 アレックス・ボストン

13:00-14:00 (昼食休憩)

14:00-14-40 欧州連合 気候行動ネットワーク・ヨーロッパ マティアス・デューヴ

14:40-15:20 イギリス FoEインターナショナル キャスリーン・ピアース

15:20-16:00 ドイツ連邦共和国 ジャーマンウォッチ マンフレッド・トレバー

16:00-16:40 日本  地球環境と大気汚染を考える全国市民会議 上園 昌武

16:40-16:50 (休憩)

16:50-17:50
フロア討論:次のステップへ向けて〜市民社会の挑戦

17:50-18:00
閉会挨拶  WWFインターナショナル ジェニファー・モーガン

招待講演者略歴(プログラム登場順)

ハーマン・オットー
2003年、10月まで、ブッパタール研究所気候環境エネルギー、気候政策ダイレクターを勤める。2003年11月から拠点をベルリンに移し、ブッパタール研究所ベルリンオフィスの立上げに従事。1999年春、セバスチャン・オバーシャーと共に、‘京都議定書、21世紀における国際気候政策’と題する論文を発表。2000年にドイツ語訳が出版、2001年には日本語訳が出版された。2000年11月から2001年6月にかけて、ドイツ外務省において、国際環境政策計画に携わった。https://www.wupperinst.org/Sites/home1.html

三村 信男
昭和49年3月 東京大学工学部年工学科 卒業
昭和58年4月 東京大学工学部土木工学科 助教授
平成7年4月 茨城大学工学部都市システム工学科 教授
平成9年5月 茨城大学広域水圏環境科学教育研究センター 教授
専門は、地球環境工学と海岸工学
1980年代末からわが国や南太平洋島嶼国、中国、タイなどアジア・太平洋諸国を対象に研究に取り組み、気候変動・海面上昇の影響を明らかにした。IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の報告書作成にも参加した。https://www.civil.ibaraki.ac.jp/civil/lwes/

M.J.メイス
FIELD・気候変動とエネルギープログラム代表。FIELDは、AOSIS(小島嶼国連合)に対して、温暖化交渉の場で、アドバイスと支援を長年にわたって続けてきた。ワシントンD.C.の企業で、環境法と国際貿易に携わった後、ミクロネシア連邦に移住した。ミクロネシアでは、連邦最高裁判所で法律顧問を務めた後、連邦法務省内で法務長官補佐を務め、温暖化交渉においてはミクロネシア政府を代表した。https://www.field.org.uk/

マーセル・バーク
オランダ国立公共衛生環境研究所において、環境調査機関のシニア政策分析者。アムステルダム大学にて政治科学を学んだ後、国際関係学修士号取得。気候変動や、JAIRモデルといった意志決定サポートツールの適用に関するあらゆる国際科学政策交渉に携わり続けている。現在は、国際地球温暖化政策のあらゆる課題に対する政策のプロジェクトリーダー。www.rivm.nl

ダン・ホン・ハン
ベトナムハノイ国立経済大学を卒業後、ハノイ国立大学にて‘資源開発とマネージメントのエコロジカルアプローチ、環境影響調査’のトレーニングコースを修了。ベトナム、ハノイ、天然資源環境省にて、気候変動、オゾン層保護、気象サービスの国立オフィスに勤務。政策分析を担当。政府に対して、気候変動やオゾン層保護の国際協定を実行するための、分析及び政策を提言。多方面からのアプローチによる15以上のキャパシティービルディング及び技術譲渡のプロジェクトに携わった。ドイツ、ハンブルグに渡り、‘環境資源経済、モデリングと地球システム’の基礎コースに現在在籍中。ドイツ、ハンブルグ国際経済研究所において、国際気候政策研究グループに所属。気候変動政策における戦略の緩和と適応の統合を研究。ボンの国際気候変動会議、ニューデリーのCOP8、ミラノCOP9に参加。国際的な舞台においてワークショップ・シンポジウムに参画している。https://www.hwwa.de/index.htm

アグス・P・サリ
カリフォルニア大学バークレー校にて高等学位取得。インドネシア環境省のもと、クリーン開発メカニズム承認プロセス(しくみ)の為の国家機関を構築する責任者であり、インドネシア気候交渉団のアドバイザーとしても活躍。www.pelangi.or.id

牧谷 邦昭 環境省地球環境局地球温暖化対策課国際対策室長 

竹田 憲 経済産業省産業技術環境局地球環境対策室 課長補佐 

ジェニファー・モーガン
1998年6月、WWF入団。世界30カ国以上に及ぶWWFの気候変動プログラムを率いる。WWF代表団を京都議定書気候交渉に率い、国際レベル、国家レベルにおける気候変動政策を形成し、提唱している。またWWFのビジネス・コミュニケーションの指揮をとっている。WWF参画する前は世界8箇所に事務所を構え200以上の環境団体のネットワークから構成される気候行動ネットワークのアメリカオフィスに勤務。ドイツ、ロバートボッシュ財団のフェローシップ(特別研究奨学金)をうけ、1996年に気候行動ネットワークから移籍。ドイツ滞在中は持続的なエネルギーの為のヨーロッパビジネスカウンシル、及び連邦環境省に勤務。同時に国連気候変動交渉のドイツ代表として活躍。 気候行動ネットワーク以前は、ドイツ、フライバーグにある気候保護運動の為の都市に於ける地域環境問題に対する国際カウンシルで活動してた。それ以前には、自然資源防衛協議会で国際貿易問題への取り組みやナショナルオーデュボン協会で世界銀行の政策への取り組みをした。インディアナ大学にて政治科学とゲルマン民族学の学士号取得。アメリカン大学にて国際関係学修士号を取得。wwf.panda.org

ポール・ベアー
カリフォルニア大学バークレー校のエネルギー・資源グループに於いて現在博士課程。環境経済学の研究に於いて生態的及び経済的なモデルと多様な気候政策の選択肢が公平性に及ぼす影響について焦点をあてている。トム・アサナシオ氏と共にエコエクイティの創設者。環境面での地球的な公平、地球的規模での公平な第二世代気候条約をめざし、米国内で研究活動と世論喚起を行っている。

ジェフ・フィードラー
「自然資源防衛評議会」(Natural Resources Defense Council)の気候政策専門家で、発電所・車や他主要産業からの地球温暖化汚染削減政策に注力している。彼の専門分野は、台頭してきた国内・国際的排出取引システム;温室効果ガス会計や土地利用変動及び森林部門である。彼は、米国環境保護局(EPA)や私企業・NGOへの地球温暖化政策コンサルタントとして8年間働いた後1999年NRDCに加わった。彼は化学の学士と環境研究の修士をブラウン大学から取得している。www.nrdc.org

アレックス・ボストン
北アメリカ、東ヨーロッパを拠点に地域社会開発およびリーダーシップトレーニングプログラムを運営。国内外において、フェアートレードと持続可能な農業政策に従事。大企業の侵略によって引き起こる、小さな村落でのインパクトの緩和を支持。遺伝工学による酪農業をカナダからなくす為のナショナルキャンペーンをリード。かつてはカナダ、オタワにおけるカナダ人自治体とともに、貿易自由化にむけてのキャンペーンと交渉に携わった。現在、カナダにおいて環境シンクタンクの最前線とも言われる、デイビッド・スズキ財団において、気候変動プログラムのシニアキャンペイナーとして従事。地球温暖化防止に努める傍ら、自然の壮麗さをこよなく愛し、バンクーバー周辺の温和な温帯雨林や山々をしばしば探検する。www.davidsuzuki.org

マティアス・デゥーヴ
ドイツ北部で生まれ、育つ。ドイツで政治学及び社会学を専攻。ロンドン大学オリエンタル・アフリカン学部にて発達学?の理学修士号取得。1997年より環境に関わる国際交渉に携わる。2000年よりCAN-Europeに参加。専門分野/関心分野は、EU気候政策文書、フレキシブル・メカニズム、気候変動に関する南北の連携、水素技術、CO2捕獲及び貯蔵に関するEU並びに世界の取り組み、環境ガバナンス。www.climnet.org

キャサリン・ピアース
一月よりFoEインターナショナルの国際気候変動キャンペーン・コーディネーター。以前は、イギリス議会において、再生可能かつ持続可能なエネルギー関連議会グループのコーディネータを務めていた。このグループは、超党派議員、NGO、産業界の利害関係代表者からなり、持続可能なエネルギーの問題を推進している。https://www.foei.org

マンフレッド・トレバー
1995年3月〜現在The North South Initiative GERMANWATCH e.V. (在Bonn)にて気候・交通シニアアドバイザーとして勤務。CoP1以来、国連気候変動枠組み条約(UNFCCC)の交渉(CoP, AGBM, SBSTA、SBI)のアドバイザーを務めている。1992年1月〜1994:11月ドイツ国会大気圏保護調査委員会事務局(在Bonn)にて、エネルギー部門の科学研究員として勤務。1988年1月〜1991年9月:Fraunhofer-Institut f殲 Systemtechnik und Innovationsforschung (ISI)のシステム分析学部(在 Karlsruhe)にて科学研究員として勤務。1987年〜1987年:ユタ州立大学Logan校 (在アメリカ)にて 引力と量子論の研究員として勤務。1993年7月 Karlsruhe大学 Fakult閣 f殲 Wirtschaftswissenschaften, にて経済学博士号取得。1987年2月:同大学にて物理学修士号取得。IPCCの特別報告書「Aviation and the Global Atmosphere」(1999年発行)、ワーキンググループ3による「The Third Assessment Report (TAR)」(2000年発行)、および「The Synthesis Report of TAR」(2001年発行)の校閲を務める。www.germanwatch.org/start/englisch.htm

上園 昌武
1969年12月 埼玉県生まれ(34歳)
1994年3月 大阪市立大学商学部卒業
1999年3月 大阪市立大学大学院経営学研究科後期博士課程単位取得退学
1999年4月 島根大学法文学部専任講師(環境経済論)
2001年4月 同助教授(現在に至)1997年2月地球環境と大気汚染を考える全国市民会議理事(現在に至)https://www.netplus.ne.jp/casa/index1.htm 
主催・協力

主催:国際環境NGO FoE Japan、気候ネットワーク
協力:大気を救う市民連合会議(CASA)、WWFジャパン他、気候行動ネットワーク(CAN)加盟団体
※この活動は地球環境基金の助成で開催されました
(c) 2002 FoE Japan.  All RIghts Reserved.

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