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サハリンUに関し国際自然保護連合に要望書提出
 

4月中旬にサンクトペテルブルグで開催される国際自然保護連合 (IUCN)のWestern Gray Whale Advisary Panel(WGWAP)に対し、3月 29日にFoE Japanや欧米のNGO10団体が要望書を提出しました。

内容は、要約で以下の通りです。

【要求事項】

1.Western Gray Whale Advisary Panel(WGWAP)のTOR 4(d)に記載されているように、IUCNとパネルは他の主要な生物相を組織的かつ継続的に検討・勧告対象に含めるよう、パネルのキャパシティを増大すること

2.WGWAPの勧告が別の生物相に追加的な影響をもたらす可能性が明らかな場合、IUCNとパネルは責任をもって状況を緩和・修復するために行動すること

3.IUCNとパネルがSEICの油流出対応計画を評価する場合、生態系という視点並びに地域的な観点を必ず含めること。これを実現するために、IUCNとパネルはSEICの油流出対応計画のドラフトが一般公開されるよう積極的な役割を果たし、特に油流出によって多大な被害を受ける地域の科学者、研究者、一般市民からの意見や情報を求めること

【レターの概要】

IUCNがニシコククジラ保護のためのアドバイザリーパネルへ関与していることを歓迎している。しかし、個別種のみの調査、評価の結果、環境対策を決定することによって、別の希少種へ、二次的被害が起きる可能性がある。

昨年の夏に日本の野生生物研究者が実施した調査の報告書を見れば明らかなように、すでにパイプラインルート変更によって、鳥類の重要な生息地に影響が起きている。

これは、SEICが公約した緩和策を適切に実施しなかったためでもあるが、IUCNのパネルが別の種への影響を十分に考慮しなかった結果と言える。

現在IUCNのパネルは、「油防除・流出対応にあたって、ニシコククジラを保護するための対策を講じる必要性」を上げているが、ここでも個別種のアプローチをすることによって、他の種への影響を生み出すリスクを含んでいる。油流出対応計画を策定するにあたっては、生態系全体を考慮する必要がある。

4月に行なわれるパネル会合のアジェンダを見たところ、上記の問題を話し合う場は設定されていないが、IUCNはパネルメンバ―と協議の上、早急に対応を検討していただきたい。

*2006年8月の野生生物研究者による調査報告書はこちらからご覧いただけます。
https://www.foejapan.org/en/aid/jbic02/sakhalin/061023.html

 

要望書全文はこちら(日本語訳)

要望書英版はこちら(PDFファイル)

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