FoE Japan
開発金融と環境プログラム
開発金融 トップ キャンペーン 資料室
開発金融と環境プログラムキャンペーン>コーラルベイ・ニッケル製錬
リオツバ・ニッケル
コーラルベイ・トップページ
プロジェクトの概要
これまでの活動・動き
フィリピン:コーラルベイ・ニッケル製錬所に関する現地調査レポート(2009.4.24)
――多くの人が健康や悪臭被害を訴え
 FoE Japanは今年1月、フィリピンのパラワン島でニッケルの中間物質を生産しているコーラルベイ・ニッケル製錬所に関する現地調査を実施しました。同事業については、製錬所の建設前から現在に至るまで、先住民族パラワンへの影響や、健康被害、悪臭被害など、環境・社会問題が地元の住民・NGOから指摘されてきました。2006年3月に発表された第2製錬所の建設計画に伴い、影響が拡大するのではないかとの不安の声も聞かれます。今回の調査では、同事業の計画や実施段階において地域住民(主に先住民族)の意見がどのように反映されてきたか、また、健康被害や悪臭被害等の実態について把握することを目的としました。   住民グループ
 <製錬所の周辺の村での調査風景>
(2009年1月 FoE Japan撮影)
 製錬所から半径10km内に位置する5つの村で、計133世帯に聞取りを行なった結果、「悪臭を体感」した住民は133世帯中111世帯(84%)で、うち約4分の3が「風向による悪臭」を指摘。「健康状態に変化が見られる」とした住民は133世帯中113世帯(85%)で、うち約9割が咳の症状を訴えました。半数近くの世帯では、頭痛、皮膚病の症状も見られました。また、そうした症状が「頻繁に発生する」とした世帯は半数以上にのぼり、「薬を飲んでも症状が再発する」という声も多く聞かれました。

 同事業の事業者であるコーラルベイ・ニッケル社は、日本企業3社が約90%を出資する現地合弁企業です。また、同事業には、国際協力銀行(JBIC)の融資や日本貿易保険(NEXI)の付保など、日本の公的支援も行なわれており、日本と非常に深い関係のある事業です。

 FoE Japanは、今回の調査結果から明らかになった課題や提言をレポートにまとめ、企業やJBIC、NEXIに伝えるとともに、適切な対応(悪臭や健康被害の原因を特定する調査の実施、その調査の結果と今後の対応策に関する情報公開・住民への十分な説明等)を求めています。

  >調査結果の詳細はこちらをご覧ください。
     ・現地調査レポート
     ・現地調査レポート別添資料(全調査結果と質問票)

(現地調査レポートの目次)
 1.調査目的
 2.調査概要
   (1)方法
   (2)期間
   (3)対象者
       ▼ 各5 村の対象者の構成・背景・特徴について
 3.調査結果のまとめと課題
   (1) 住民の意思決定プロセスへの参加
       ▼ 意思決定プロセスへの参加の確保
       ▼ 協議への参加機会の確保
   (2) 企業の提供する支援プログラム等
       ▼ SDMP の提供における配慮
       ▼ SDMP の実施における住民のニーズの把握
       ▼ 雇用申請率の向上
   (3) 第1 製錬所の建設後の健康、環境、生計手段等における変化
       ▼ 健康状態の変化
       ▼ 悪臭被害
       ▼ 生計手段に見られる変化
 4.日本の輸出入信用機関への提言

  別添1: 質問票の主な項目一覧と聞取り結果
  別添2: 質問票
(c) 2002 FoE Japan.  All RIghts Reserved.

サイトマップ リンク お問い合せ サポーター募集 English