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ミンダナオ石炭火力発電所
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現地NGO プレスリリース (2004.10.12)
2004年10月12日


ミサミス・オリエンタル農民組織
(Misamis Oriental Farmers Association)

      

「農民月間」の始まりに合わせ 農民がミンダナオ石炭火力発電事業の中止を呼びかけ
 
 

       
問合先:Mr. Dalmacio Gandinao        
Prof. Kim Gargar 0920-645-7166        


 全国農民月間の開催という全国的な活動の始まりに合わせ、ミサミス・オリエンタル農民組織(MOFA)は今日、国家電力開発社(SPDC)がミサミス・オリエンタル州ヴィラヌエヴァ町で建設の準備をしているミンダナオ石炭火力発電所への反対を、同組織、および、さまざまな住民組織(POs)と主義志向の団体など、同組織の提携団体が撤回しないことを表明した。

 農民のリーダーで、ミサミス・オリエンタル農民組織(MOFA)の代表であるダルマシオ・ガンディナオ氏は、「ミサミス・オリエンタル州ヴィラヌエヴァ町およびその近くの町の住民は、同発電所の建設に反対し、妨害することを決めた。」と語った。「何百人もの農民の家族が発電所の建設の準備のために行なわれた土地の整備のため、移転させられた。」と彼は述べた。「農民は生活の糧を失った。彼らは飲料水や電気など、彼らの家族のまともな暮らしや生存を保証するのに必要なサービスがひどく欠如している地域に無理に移転させられた。」

 一方、ミンダナオ総合技術州立大学の物理学部の教授は、農民の立場に強い同意を示した。「企業が、『自分たちの建設する石炭火力発電所は発電所の周囲に暮らす住民の安全、また、住民のまさしく生活そのものに対し、何ら脅威を与えない。』と主張するのを信じるのは不可能であるし、非常に無謀である。これらの企業は、彼らの気高い言質や計画にもかかわらず、同石炭火力発電所の運転におけるコスト削減や、より大きな利益の獲得のため、健康面、安全面、また環境保護面での基準を犠牲にすることに対し、実際、まったく気をとがめていない。」とキム・ガルガル教授は述べた。

 「私たちは、住民がこの発電所の建設を許してしまい、後に悲惨な結果に苦しむことになるような危険を冒さない。私たちの子供、私たち自身、また環境のために、私たちは団結して、石炭火力発電所の建設および運転に反対しなくてはならない。どんなに多くの弁明や説明がなされたとしても、この建造物が環境に有害であるという事実、また、その近くに暮らしているということだけで不幸と言うに足る人々の健康を衰弱させる影響を同発電所が持つという真実を覆い隠すことは決してできない。」

 ミサミス・オリエンタル農民組織は次のように語った。「同事業に関する環境影響評価報告書(EIS)には、同発電所の運転が住民および環境に対して、以下のようなさまざまな悪影響を及ぼすことが詳細に書かれている。

・ 自然・生物学上の環境に及ぶ影響のため、公衆の健康へ悪影響が及ぶ
・ 発電所の運転により放出される排出物
・ 騒音の発生
・ 石炭置き場、および、灰処理場から発生する粒子状物質
・ 土壌が溶解性であること、また、同地域が震度4の地震にも脆弱であることから、液化の危険性がある
・ 湾に排出される温排水
・ 発電所が必要とする水を賄うためにタゴロアン川の流水量が減少する
・ 人口増加圧力による地下水の消費量増加
・ パイプの偶発的な破裂やタンクからの漏水による浅い地下水の汚染
・ 地域内のごみ捨て場における浸出によって、近隣の沼、および、浅い地下水面の帯水層が汚染される
・ 廃水の排出
・ 汚染物質による植物相および動物相への悪影響
・ 温排水や貨物船の石炭の搬入による海洋環境への悪影響
・ 石炭の搬入の間に起こる石油や燃料、その他の廃物の排出
・ 水冷却装置における、また、取水スクリーンによる海洋生物の取り込みおよび(衝突の)影響
・ 生物学的汚れを管理することによる海洋生物への悪影響」

 最後に、ミサミス・オリエンタル農民組織は、地方政府の役人らが、住民の要求に心を留め、同発電所の建設を早急に中止するよう訴えた。

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