（２００２年１０月８日、タラワ、キリバス）
強風による高潮が発生し、キリバスの首都タラワが浸水した。これにより、家屋、護岸堤防、道路が損傷した。
タラワは海抜が低いため、多くの場所が洪水に見舞われ、車両は海水の中を走ることを余儀なくされている。
タラワとベシオをつなぐ主幹道路はひどく破損し、現在補修工事が行われており、タラワの気象局当局者は、満潮に強い偏西風が重なったために事態は深刻化したと語っている。
ラグーン側にある護岸堤防や家屋、そして多くの木々が破壊され、人々は他の場所に移ることを余儀なくされた。家屋に被害が及んだ人々はただ立ち尽くし、海水が家の中に入っていくのを見ることしかできなかった。
この高潮は、週末から月曜日にかけて発生し、気象局担当者は今日にも平静な状態にまで波は落ち着くものと見ている。
気象局は先週の議会の中であげられた質疑に対して、キリバスの偏西風と高潮に対する脆弱性を明らかにする一方で、エネルギー労働省は海岸浸食はキリバスの各島で発生している問題であり、これを食い止める策はないとしている。
Pacific Islands News Association (PINA)）
