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(添付資料)JBIC独立評価調査の実施に関する提案書
2003年6月20日


フィリピン・サンロケダムに関する
(添付資料)JBIC独立評価調査の実施に関する提案書


(1)目的
・ 補償、生活再建計画および集水域管理計画を含む、事業者の従来の問題解決の手段について、その実効性や実施状況などを調査すること
・ 追加的な補償措置が必要とされていないか判断すること
・ よりよい土砂堆積の防止策が必要ではないかを判断すること
・ 既存の問題解決の手段をよりよいものにするため、また、必要とされる追加的な措置について勧告を行なうこと

(2)効果的かつ適切な独立評価の実施にあたり確保されるべき事項
・ 調査チームの独立性
・ プロセスの透明性
・ ステークホルダーの参加
・ 問題解決に向けたフォローアップ

(3)上記(2)の事項を確保するために満たされるべき独立評価の実施にあたっての条件
  T.業務指示書(TOR)の策定について

・ TORの作成、また、調査チームの選定、チームの業務評価に携わる諮問委員会が構成されるべき。同委員会は、国際協力銀行、事業者、フィリピンで活動を行なうNGO、また、日本のNGOなどによる構成が考えられる。
・ 調査のTORは、パブリック・コメントにかけられるべき。パブリック・コメントはTORの最終稿に反映されるべき。

  U.独立調査チームの構成員について
・ 独立調査チームの構成員は、すべてのステークホルダーから提出される推薦者名簿のなかから、諮問委員会によって選考されるべき。
・ 独立調査チームの独立性と信頼性を保持するため、サンロケダムに関するコンサルタント業務に従事したことがある団体・人物、また、同地域にて水力発電事業に携わる団体・人物など、同事業に対して利害関係をもつ団体、あるいは、人物の採用は控えるべき。
・ 独立調査チームは、フィリピン人およびその他の国籍をもつ人物から構成されるべき。チームは5名程で構成されるのが望ましい。構成員としては、社会開発、環境、森林管理、当該地の社会(文化、政治等)に関して十分な知識を有している者が考えられる。

  V.情報へのアクセスについて
・ 独立調査チームは、事業に関連するすべての情報を入手できなくてはならない。
・ 独立調査チームは、自分たちの判断に基づき、調査地・対象および調査方法を決定できなくてはならない。
・ 独立調査の期間は、各々の問題(補償・生活再建計画の問題および集水域管理計画)に対する現地調査、関係者への聞き取り、その他の追加調査、また、報告や勧告の作成を含め、それぞれ最高3ヶ月を要しなければならない。
・ 独立調査チームが現地調査を行なうのに十分な資金が供与されなくてはならない。
・ 独立調査チームは、事業者や政府関係者抜きで、ステークホルダーへの調査ができなくてはならない。また、調査協力者、同行者を独自に決めることができなくてはならない。独立調査の対象者・調査協力者等の安全、とりわけ住民の安全が保証されなくてはならない。

  W.独立調査チームの評価報告書について
・ 独立調査チームの報告書は公開され、パブリック・コメントが受け付けられるべき。
・ 独立調査チームの報告書は、事業者や国際協力銀行による修正等が加えられるべきではなく、また、承認等も必要とされない形のものでなくてはならない。
・ 独立調査チームの報告書は、イロカノ語、タガログ語および英語にて公表されるべきで、国内、国際を問わず、もちろん、住民も回覧できるようにされるべき。
・ 独立調査チームの評価の結果は、事業者に対する問題の解決に向けた勧告につなげられるべきで、その勧告を受け、事業者は真摯ある適切な措置を早急にとるべき。

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