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「助けて、アムールヒョウ!」署名活動に協力して下さった高校生からのお手紙
12月〜2月にかけて行った「助けて、アムールヒョウ!」の署名活動。この活動に協力してくださった一人、高校2年生の男性から以下のようなお手紙をいただきました。彼のような方たちの行動がこの現状を変える力になります。みなさんも、私たちと一緒に活動していきましょう!

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 FoE Japanの皆様、はじめまして。

 私は常日頃から現在の地球環境に対して問題意識を持ち、何か自分にもできることはないか、と将来のことも考え、探していました。

 そこで、この署名の呼びかけを見つけ、送付する運びとなりました。署名の協力を仰ぐ際、今の個人情報の保護に関する法律の厳しさ、又、計画自体の政治色の強さゆえ、なかなか理解を得られませんでした。しかし、私を駆りたてるものは、ただ、人間の手によって絶滅の危機に瀕している動物を救いたいという一心のみ。たとえ、名前を書くに至らなくても、こういう現状があるということ、こういう企画があるということを知ってもらえるだけでも、やるかいはあると思い続けた結果、約100名ほどの署名を集めることができました。ただ、この署名運動を知ったのが、締め切り一週間前であったため、十分に集められなかったというのが残念です。

 理解を得るのが難しかった理由の一つに、場所が「ロシア」であり「日本」ではないということが挙げられます。「国際的な事情」には協力できないという意見の他に、「自分には関係ない」という意見もありました。私はとてもそうは思いません。命を救いたいという気持ちはボーダーレスという私の考えはもとより、今の地球の状態から見て、もう「自分は関係ない」と無視できるレベルではないと私は考えます。

 私は、アムールヒョウが残り約30頭しかいないと知ったとき、もう手遅れかも知れない、と内心正直にそう思いました。私は、生物は200頭いないと存続できないと聞いたことがあります。しかし、手遅れかもしれないと思う反面、諦める前にできることをしようと思い立ったのも事実です。アムールヒョウをはじめとする動物の存在そのものが、地球からの警告と思えてなりません。

 私はこれを書く前、ホームページで、マーシャル島の人達の映像を視聴しました。私はこれを見たとき、涙が出ました。本当に悲しいの一言に尽きます。なぜ、罪のない人達が国を失わなければならないのか、なぜ、自分達の国は二酸化炭素を出していないのに、他の大国によって国が海に沈まなければならないのか、マーシャル島の人達の思いが痛烈に伝わってきました。

 自分の生まれ育った国が消える。なんて恐ろしいことでしょう。その恐ろしさは、当分の間安全圏にいる日本人には理解できないでしょう。単純に地図から国が消えるということだけであっても、数十年後の自分達が安全であるという保証はないのだから、不安なることこの上ないでしょう。サンゴ礁でできた島国という逃げ場のない大地を踏みしめる人達の声は、その存在を知らずして、耳に届くことはあり得ません。

 これは、絶滅という淵に立たされている動物においても同じことが言えると思うのです。動物は当然のことながら喋ることができない。しかし、どうにかして今の実態を伝えなければ、知ってもらうことができない。だからこそ、NGOの皆さんや私たちのような人間を媒介として、一人でも多くの人にこのことを知ってもらうのが大切だと思うのです。私達の署名の一しずくが一点に集まり大河となり、責任の所在のある人々のもとへ届いたならば、きっと希望の光は見えるでしょう。

 最後に、私から一つお願いがあります。今回の署名の最終結果、及びそれに対する政府の対応・反応等をホームページ等で報告していただけたならば恩倖これに過ぎたるはありません。ただそれだけです。よろしくお願いします。

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