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タイガ保全プロジェクト
リコー、動画でみる環境活動
 
 
極東ロシア・北限のトラ生息域TAIGA保全

極東ロシアにおける森林生態系保全プロジェクトについて

株式会社リコー(社長:桜井正光)と国際環境NGO、FoE Japan(代表理事:岡崎時春)は、FoE Japanがロシア極東地域にあるビキン川上・中流域で実施する「リコー・FoE Japan 北限のトラ生息域 TAIGA 保全プロジェクト」にリコーが支援することに合意しました。具体的には、リコーが2004年度から3年間で900万円を、同プロジェクト運営費用の一部としてFoE Japanに提供します。

<合意の背景>

ロシアの森林面積は、世界の森林面積の約2割を占めており、この地域固有の希少動植物の貴重な生息地となっています。また、日本の気候風土や水産資源にも深いつながりを持っています。ビキン川上・中流域は、日本海に沿って連なるシホテ-アリニ山脈に流れを発し、ウスリー川に注ぐ13,000平方kmの広大な地域です。他の地域では、既に見ることのできなくなった針葉樹と広葉樹が混在して成り立っている自然の森の生態系が、手つかずに近い状態で残されており、絶滅が危惧される世界最大のトラであるアムールトラの最後の生息域となっています。しかし、この地域にも森林伐採の手が迫り、自然林破壊の危機が近づいています。

「リコー・FoE Japan 北限のトラ生息域 TAIGA 保全プロジェクト」は、野生生物の生息調査、住民の経済的自立や持続可能な森林利用に向けた努力を支援していくほか、ビキン川の重要性と保全に対する国際的な関心を喚起するための広報活動を展開し、ユネスコ世界遺産登録の実現を目指すものです。

リコーが、同プロジェクトへの支援を決定したのは、この事業が、リコーの環境社会貢献活動「森林生態系保全プログラム」で行っている「生物多様性を保全するための生態系(森林)の保全」活動と目的が合致したためです。リコー及びFoE Japanは、生物多様性保護と森林の持続的利用が両立できるという本事業の目的と価値が、他の企業にも理解され、支援の輪が広がることを強く願っています。

<プロジェクトの概要>

・ 「リコー・FoE Japan 北限のトラ生息域 TAIGA 保全プロジェクト」は、自然保護と現地住民の方々の生活安定との両立を目指すプロジェクトです。
・ ビキン川流域に生息・営巣するアムールトラ、シマフクロウやコウノトリ、コウライアイサなど絶滅の危機にある野生生物の調査をロシア科学アカデミー研究者や地元住民の方の協力を得て実施し、国内外に情報発信します。特にアムールトラは世界に300頭程度しか残っておらず、そのうちの30頭がここに生息しているといわれる大変希少な動物です。
・ 関係機関との連携を行い、ロシア国内法「伝統的自然利用テリトリー(TTP)」の指定、ユネスコ世界遺産登録(世界自然遺産)の実現を目指します。
・ すでに行われているエコロジー・スタデイツアーのほか、住民の方たちの経済的自立につながるような持続的森林利用を普及する。「伝統的自然利用テリトリー(TTP)」は、先住民の森林利用権を尊重しており、調査データ上許容される範囲で、野生動物の狩猟や健康薬品となる植物の採集、これらの販売ルートの確保を行っていきます。
・ リコーは、社員への現地エコロジー・スタディツアー紹介や、環境WEBによる社内外への情報発信を行うなど、多方面による支援を行っていく予定です。

<リコーの環境社会貢献活動について>

株式会社リコーは、1999年より環境社会貢献活動として「森林生態系保全プログラム」を行っています。
地球上には、森林、サバンナ、湖沼、珊瑚礁、海洋など、さまざまな生き物の生息地があり、それぞれに特有の生態系が保たれています。生態系が崩壊すれば、人類の生命維持に必要な、水・大気・気候・土壌などの自然環境も崩壊する危険性が極めて高くなります。リコーは、多くの生態系の中でも、とりわけ生物多様性が豊かな「森林生態系」に注目して、環境NPOや地元とのパートナーシップのもとに森林生態系保全のプロジェクトをフイリピン、マレーシア、中国、ガーナ、日本など世界8カ国で展開しています。
(関連ホームページ:https://www.ricoh.co.jp/ecology/ecotoday)

 

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