国際協力銀行の環境政策と途上国への影響に関するブックレット出版と市民セミナーの開催


プレスリリース
2000年4月18日

 現在、JBIC(国際協力銀行)は国際シンポジウムを開催する等、環境ガイドライン強化の準備を行っています。この背景には、増加する海外投資が途上国にもたらす社会環境影響を改善するため、先進各国の輸出信用機関(ECA)に共通の環境ガイドラインを設ける作業が国際的に進められているという事情があります。

 市民の立場からこの問題に取り組んできた国際環境NGO・地球の友ジャパンでは、このような海外投資とECAの環境政策について、より多くの方々に関心を持っていただくため、ブックレット「地球を破壊する補助金競争――海外投資と輸出信用機関」をこのたび出版いたしました。

 またブックレット出版を記念し、4月26日に下記の通り市民セミナーを開催いたします。今後、国内外でさらに重要性を増していくと考えられる海外投資と環境配慮について、具体的なケーススタディーと国際的背景について解説をします。ぜひご参加ください。

(1)「変えよう!日本企業の海外投資と公的融資 JBICの環境ガイドライン強化に向けた市民セミナー」

  • 日時:4月26日(水)午後6時−8時30分
  • 場所:地球・人間環境フォーラム会議室(Tel:03-5561-5651/5561-9735)
    (日比谷線神谷町1番出口徒歩7分・飯倉交差点手前写真屋の6F)
  • プログラム:
    1. 日本企業の海外投資とJBIC:ケーススタディから
    1) サンロケ多目的ダム(フィリピン)
    2) ヒンクルット/ボーノック火力発電所(タイ)
    3) アジアへの原発輸出
    2. ECA(輸出信用機関)の環境ガイドライン強化に向けた世界の動き
    3. JBIC新ガイドラインの策定に向けて:NGOの取り組み提案
    4. フロアーディスカッション
  • 資料費:500円
  • 主催:地球の友ジャパン・メコンウォッチ
    協力:(財)地球・人間環境フォーラム
(2)ブックレット「地球を破壊する補助金競争−海外投資と輸出信用機関」

 経済の自由化に伴い増加する途上国への海外投資とJBIC等輸出信用機関の果たす役割、ガイドライン強化に関する国際的議論などをわかりやすく解説しています。A4版、36ページ、500円。

●目次
はじめに――企業による環境破壊・人権侵害への補助金?
Chapter1 公的輸出信用機関(ECA)とは
Chapter2 ケース1 フィリピン・サンロケ多目的ダムプロジェクト
Chapter3 ケース2 ロシア・サハリンII石油開発プロジェクト
Chapter4 日本のECA―日本輸出入銀行と通産省貿易保険
Chapter5 国際的に求められるECAの基準強化
Chapter6 国際協力銀行の設立とガイドライン
終わりに――より民主的で責任ある経済システムの実現に向けて

上記のセミナー・出版物に関するお問い合わせは
国際環境NGO・地球の友ジャパン
開発金融と環境プロジェクト(担当・本山)まで
Tel:03-3951-1081 E-mail:motoyama@foejapan.org

JBIC主催シンポジウム(4/28)については
JBICに直接お問い合わせください。国際協力銀行金融業務部企画課 大塚氏(Tel:03-5218-3191)


〒171−0031 東京都豊島区目白3−17−24−2F
2nd fl., 3-17-24 Mejiro, Toshima-ku, Tokyo 171-0031 Japan
TEL: 03-3951-1081 FAX: 03-3951-1084
*地球の友ジャパンは世界60ヶ国に広がるFriends of the Earth のメンバーです。