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先進国に売り払われた地球サミット

PRESS RELEASE

南アフリカ・ヨハネスブルク 2002年8月26日
ヨハネスブルクサミットでの公式な交渉が26日より始まった(1)。FoEインターナショナル(FoEI)(2)は、米国、オーストラリア、カナダが市民と地球のための国際的合意を妨害していることを批難し、「後ろ向きな国々の連合」(3)であるこれらの国々を無視するよう他の国々に呼びかけている。

FoEIのダニエル・ミッテラーは次のように述べている。
「規制緩和や自由化による国際的な問題に対処するための地球サミットを、各国の政府はWTOのアジェンダを推進し、「WTO」を「持続可能な開発」の代名詞として印象付けようとしている。」

FoEIは各国政府に対し、経済のグローバル化による社会的・環境的影響に対処することを約束するように求める。今のところ、前向きな措置は何ら合意されておらず、10年前のリオサミットでの合意から後退する危険性がある。

非公式協議が23日に始まり、米国とEUが、貿易に関する新しい共同文書を提案した。この文書は、地球サミットが求める、環境保全、貧困削減、持続可能な開発に取り組む努力を完全に失っている。また、この共同提案には、持続可能な開発に不可欠な、多国籍企業活動に対しての拘束力のある規制作りに関する取り組みも含まれていない。ヨハネスブルクには、持続可能な開発の実現に向け取り組んでいるという姿勢を示すため、大勢の企業が訪れている。

FoEIの議長でエルサルバドル人のリカルド・ナバロ(4)は、
「欧米の多国籍企業は、途上国においてコミュニティの生活を破壊している。もしもこれらの企業が、ヨハネスブルクで示している姿勢のように責任を持っているならば、企業が無責任な行動に対して法的責任を与えられる、拘束力のある企業責任協定に合意すべきである。」
と述べている。

先進国は途上国に与えている巨大な環境債務(5)をまだ十分に認識していない。FoEIは"市民の声(people´s voice)"をヨハネスブルクに届ける準備をしている。15カ国でのアクションとラジオ・アースサミット(6)で、これまでに数千人から世界の首脳に対する要求を集めている。

集められた各々の要求に対し、地元の南アの芸術家たちが小さな人形を作り、FoEIが9月1日にヨハネスブルクのサミット会議場に運び込むむ。同時に6mもの高さの"企業巨人(corporate giant)"も登場するこの大規模なアート展では、政府に対し、"大企業に世界を支配させるな!"という明確なメッセージを伝える。

補足:
(1) サミットの公式情報:www.johannesburgsummit.org
(2) FoE(Friends of the Earth)は、70カ国に100万人のメンバーを持つ世界最大級の環境市民組織。
(3) 米国、オーストラリア、カナダ、とOPEC諸国は、サミットで新規の目標に合意されることに反対しつづけている。
(4), (5) 企業責任と環境債務キャンペーンについては:www.rio-plus-10.org または www.foei.org
(6) www.radioearthsummit.org


連絡先:
中澤 健一 FoE Japanプレス担当
nakazawa@foejapan.org, +27 72 401 5401

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