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エコ偽装を再発させるな!〜消費者の怒りを環境省に届けよう


再生紙、印刷用エコインク、再生プラスチックと相次ぐエコ偽装。私たち消費者が環境に少しでも貢献しようとしてきた善意の行動を裏切る大変残念な事態です。再生紙偽装事件では「古紙配合」と称していながら実際には配合していなかったことにより昨年一年間だけで東京ドーム485個分の面積に相当する森林資源が使われていました。

一連の事件は自主申告に依った「グリーン購入法(国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律)」の限界を示しています。
―――“グリーン購入法適合商品”として販売すれば、一般の商品より高く売れるし、イメージアップにもつながる。どうせ誰もチェックしないし、ばれても罰せられることもない。ちょっとぐらいウソついてもいいだろう―――
そんな企業の態度が許されてしまう法律なのです。実際にこれだけの大規模な偽装をしていながら、メーカーに法的な罰則を与えることはできていません。社長が頭を下げて、何ヶ月かしてほとぼりもさめれば何事も無かったかのようになってしまうのでしょうか。
 
  「見なかったことにしよう」「言わないことにしよう」・・・続々と出てくる偽装事件は再生紙から再生プラスチックのエコ偽装にまで飛び火。しかし、国・環境省は法の強化に及び腰。この問題は「聞かなかったことにしよう」というのですか?

京都議定書で日本が世界に公約している6%の排出削減を実現するために策定された「京都議定書目標達成計画」では、私たち国民に対してグリーン購入を呼びかけています。しかし、いくら私たちがグリーン購入を心がけた所で、買っている製品がエコ偽装であったなら、環境問題を改善することには全くつながらないことになってしまいます。これでは、多くの消費者の環境配慮行動を裏切り、国民全体の環境マインドを冷やす事になってしまいます。

国・環境省は今回の偽装問題を受けて、対応を検討していましたが、どうやらこの問題は製紙会社だけの責任であるから、グリーン購入法はこのままにしておこうという雰囲気もあります。問題が生じた要因に何ら手を打たないまま、エコ偽装が生まれたグリーン購入法の抜け穴も見ぬ振りをして放置しようというのでしょうか?これではいずれまた同様の問題が繰り返されることになりかねません。

いまこそ、私たち消費者の一人一人の思いを国・環境省に届けましょう。

以下は、FoE Japanが政府に対して要請している主なポイントです。これにご賛同される方はそのままでも結構ですし、適当にアレンジしていただいても結構です。どんな文面でも結構ですので、ぜひみなさんの意見を環境省に伝えて下さい。メールでもFAXでも結構です。一人一人の後押しが必要です。

>参考:FoE Japanが2月14日に提出した政府への要請書



宛先:
環境省環境経済課  グリーン購入担当 御中
(FAX:03−3580−9568、E-mail : gpl@env.go.jp

前略

私は、環境問題の改善を願っている国民です。再生紙偽装に端を発する一連のエコ偽装問題には大変なショックを受けています。

貴省におかれましては、グリーン購入法の実効性を高め、信頼性と取り戻すため、ぜひ同法のあり方を抜本的に見直し、以下の改善を行って下さいますようお願い申し上げます。

1)グリーン購入法対応製品の適合状況を確認するため、自主申告だけに依らず、国の責任において抜き取り調査や抜き打ち検査等をすること

2)違反が見られた際には業者に指導するとともに速やかにウェブサイト等で公表すること

3)悪質な場合、入札停止や販売停止、告訴などの罰則措置を、グリーン購入法または関連法に基づいてきちんと対処できるよう法改正を行うこと

4)3R(Reduce, Reuse、Recycle)推進の観点から、まずは需要削減を徹底することを環境政策・制度に組み込むこと

以上
○○太郎(氏名 等)



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