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気候変動とエネルギープログラム資料室“クライメート・ジャスティス"の必要性

 
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“クライメート・ジャスティス"(気候の公平性)の必要性
 

FoE インターナショナル プレスリリース
2007年9月24日(月)ワシントンDC(米国)、ロンドン(英国)

ミーナ・ラモン(FoE インターナショナル)は24日、今すぐ地球温暖化対策において"クライメート・ジャスティス"(気候の公平性)の視点を入れることが必要であると世界の首脳達に訴えます。

マレーシア出身のミーナ・ラモンは、ニューヨークで開催されている国連の気候変動非公式サミットにて、出席した80カ国の首脳達に向けて呼びかけます。

ミーナ・ラモンの呼びかけ:


気候変動への大きな責任を持つ工業諸国は、温室効果ガスの大幅な削減ためにリーダーシップを発揮すべきです。最も強力な8つの工業国(G8諸国)は世界のたった13%の人口を占めるだけにも関わらず、温室効果ガスの43%を排出し気候変動を引き起こしています。そして気候変動は世界の最も貧しい人々に最も厳しく影響を与えるのですから、これはクライメート・インジャスティス(気候の不公平)だといえます。

原子力エネルギーや遺伝子組み換え植物など、いくつかの技術が気候変動の緩和のためとして推進されています。しかしそれらは健康や安全性、環境に危険を及ぼす可能性のある誤った解決方法です。また、CCS(カーボンキャプチャーアンドストレージ)やバイオ燃料のように深刻な懸念がもたれるものもあります。省エネや再持続可能な再生可能エネルギーをもっと優先すべきなのです。今年12月のバリでの国連会合では、公平で気候に優しい世界にできるよう、気候変動に取り組むためのポスト2012の国連枠組の交渉に着手することが不可欠です。

9月27日‐28日、ブッシュ政権はワシントンDCで独自の気候変動会議を開きます。いわゆる"主要排出国"会議には、世界の温室効果ガス排出量の90%を占める16ヶ国が出席します。

ブッシュ政権は、この星に害を及ぼし続けたい汚染者達と手を組み、気候変動に立ち向かう為の法的な目標値を義務付けることに反対し続けることが予想されます。

エリザベス・バスト(FoE US)のコメント:

合衆国は、排出削減の目標を達成する必要のないようなボランタリーな方法を促進するのではなく、国連の枠組の中で気候変動に取り組む世界の国々の仲間入りをするべきです。この主要排出国会議は、気候変動に対する世界の取り組みを"間違った道"へと向かわせようとするブッシュ政権の企てなのです。


FoEは他の団体と共に9月28日(金)、ワシントンのこの"主要排出国"会議の外で、"間違った道"という横断幕を掲げて集会を開きます。

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