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現地レポート(4')
「11月16日 サン・ニコラス町バランガイ・カブロアンでの出来事」 (2002.11.20)
2002年11月20日


11月16日 サン・ニコラス町バランガイ・カブロアンでの出来事
◆出来事の背景

  サン・ニコラス町では、前町長の力が非常に強い。(現町長は前町長の息子で27歳の若さ。実際の決定権は父親である前町長が握っている。)現在、前町長はサンロケダム・プロジェクトの中で、NPC、SRPCの補償関係・生活再建等の問題に関するコンサルタント(相談役)をしており、事実上、サン・ニコラス町のサンロケ問題は、すべてが彼を介さないと決まらないような状況。前町長はTIMMAWAの活動を妨害し、TIMMAWAの存在自体をなくそうと画策している。

  11月16日、TIMMAWAのリーダーはパンガシナン州レベルでのNGOの会合に参加し家に帰って来たところで、前町長はそのようなTIMMAWA拡張の動きも警戒。

  その前町長のガードマンの一人が、TIMMAWAのリーダーの息子で、前町長はリーダーの息子を使って、その父親(TIMMAWAリーダー)の活動を止めさせようとしている。



◆出来事

  11月16日午後9時前ごろ、TIMMAWAのリーダーの家の台所でリーダーや他の村の人々と話をしていたところ、酔ったリーダーの息子(前町長のガードマン)がバイクで来て、大声で、TIMMAWAの活動の中傷と、TIMMAWAの活動を止めるよう言いながら、家に入ろうとしてきた。

  リーダー(父親)や母親、その他の人たちは、彼を家のドアのところで止め、家の外で大声で言い合いを始めた。(そのとき、私は家の中で言い合いを聞いていた。)

  しばらく言い合いが続いた後、突然、リーダー(父親)と母親が家の中に入ってきて、ドアの錠をかけ、家の中で身をかがめた。私にも立たないよう、そして、しゃべらないようにと言った。

  外では、彼の息子(前町長のガードマン)が、2、3回に分けて、4、5発の銃声を響かせ、大声で叫んでいた。

  何分かたった後、彼の息子が立ち去ったことが確認されてから、彼の家の近くに住んでいる娘が家に来た。リーダーは、バランガイ・キャプテンのところにこの出来事を報告し、バランガイ・キャプテンにここに来てもらえるよう頼むよう、娘に言った。



◆出来事が起きた直後のTIMMAWAリーダーの説明

 「前町長は息子を使い、TIMMAWAの活動を止めるよう脅しをかけてきている。サン・ニコラス町では、どのバランガイ・キャプテンも前町長に逆らえないし、彼を恐れている。だから、バランガイ・キャプテンもここに来ないだろう。」

 「今日、自分がパンガシナンのNGOの集まりに出たことを前町長が知って、怒っているのだろう。」

 「息子が持っていた銃もバイクも全部、前町長のもの。」

 「NPAも軍隊も怖くないが、前町長の一声は自分にとっても怖い。彼は軍隊に少なくとも20人はツテを持っているし、軍隊はもちろん、銃器を持っている。」

 「朝、サン・ニコラスの警察にこのことを通告に行きたい。サン・ニコラス町でこういうハラスメントが頻繁に起こっていて、どのような状況なのか、ちゃんと知ってほしい。」



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