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サンロケダム
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7月15日 緊急報告会のご案内
「フィリピン 人権侵害の状況は今

     ――次々に起こる「暗殺」に弾圧される市民の声」


日本企業が国際協力銀行(JBIC)の融資約7億ドルでフィリピンに建設したアジア最大級のダム「サンロケ多目的ダム」。5月16日、そのダム事業が引き起こした甚大な被害を訴え、破壊された生活状況の改善のため問題に取り 組み続けてきた地元農民団体の代表ホセ・ドトン氏が、殺害されるという非 常に許しがたい事件が地元で起こりました。

現グロリア・マカパガル・アロヨ大統領が就任した2001年から今日までの5 年間、フィリピンでは、合法的な活動を行なっている住民運動のリーダーや メンバー、また、ジャーナリストや教会関係者が脅迫される、嫌がらせを受 ける、誘拐される、あるいは、殺害されるといった報告が後を絶たず、その 被害者・犠牲者の数は増える一方です。アロヨ政権下で起こった超法規的処 刑(Extra Judicial Executions)の犠牲者数は、フィリピンの人権団体によ れば、今年6月20日までで690名にものぼっており、フィリピン現地の深刻な 人権侵害の状況は現在も一向に改善される気配はありません。

今回のサンロケダムの被害地におけるドトン氏の殺害も、こうしたフィリピ ンの社会・政治状況の中で起きたと見られています。

日本はフィリピンにとって、最大の政府開発援助(ODA)供与国です。フィリ ピン政府のデータによれば、2004年のODA実施事業の拠出額の割合は、日本政 府が61%と群を抜いています(世界銀行13%、アジア開発銀行11%)。今年 は、「フィリピン・日本国交回復50周年」にあたり、現在、新たなODA供与の 交渉も積極的に行なわれています。

このように、日本が大きな責任を負っているフィリピンで、今、一体、何が 起こっているのでしょうか。一体、どのような人々が、次々と殺害されていっ ているのでしょうか。フィリピンの問題に長く関わってきたジャーナリスト、 また、フィリピンの出張から戻ったばかりのFoE Japanスタッフがフィリピン の人権侵害の実態と最新情報をご報告します。
<東京>
日時 2006年7月15日(土) 14:00〜16:00
場所 全水道会館 7階 会議室            
  (東京都文京区本郷1−4−1
    JR水道橋駅 東口(お茶の水寄り) 徒歩2分
    都営地下鉄三田線水道橋駅 A1出口 徒歩1分)
 →地図
参加費 資料代として 300円
報告者 ・Teresita Vida Beltranさん(埼玉フィリピン人会代表:KAFIN-Saitama)

・竹見智恵子さん(フリージャーナリスト)
   フィリピン・レイテ島で農民の支援に関わり19年目。
   昨年5月に殺害されたラプス牧師をはじめ、親しくしていた複数の友人が殺害された。

・波多江 秀枝(国際環境NGO FoE Japan)
   日本の公的資金で行なわれているフィリピン各地の開発事業の現場を回り、
   地元団体とその環境社会問題に取り組んでいる。
   今年5月、サンロケダム事業に反対する地元のリーダー・ドトン氏が殺害された。
共催 水源開発問題全国連絡会(水源連)/FoE Japan
お問合せ・
お申込み
FoE Japan (担当:波多江)
   TEL:03-3951-1081  FAX:03-3951-1084    
   E-mail: hatae@foejapan.org    
   *準備の都合上、7月14日(金)までにお申し込みください。

   *報告会終了後、近くのお店で懇談の場を設けたいと思いますので、
    お時間のある方はご参加ください。


▼ 東京以外にお住まいの方々へのご案内 ▲

日本各地で、フィリピンの人権問題、また、フィリピン日本友好50周年に関する報告会等が開催されます。
詳細は各地担当者に直接お問い合わせください。

【名古屋】
 7月16日(日)14:00〜16:00
    ◆場所:名古屋学生青年センター
         名古屋市昭和区宮東町260
         ( https://www.nskk.org/chubu/nyc/ )
   ◆参加費:300円
   ◆主催:フィリピン情報センター・ナゴヤ(NCPC)
   ◆共催:セブ・ボホールネットワーク
   ◆お問合せ・お申込み:名古屋学生青年センター
        電話(052)781−0165
        または、西井 E-mail: nishiikaz@nifty.com

【京都】
 7月17日(月・祝)午後
   ジュビリー関西ネットワーク事務局(担当:内富)
     E-mail: jubilee_kansai@yahoo.co.jp

【福岡】
 7月18日(火)夜
   担当:大倉 TEL:
093-244-0284



●(参考)サンロケ多目的ダムプロジェクトとは?

ルソン島北西部を流れるアグノ川上流で建設されたサンロケダム(345MW)は、 発電、灌漑、水質改善、洪水制御を目的とした多目的ダム。事業の発電部門を 担当するサンロケパワー社は丸紅や関西電力などが出資してつくった現地の合 弁企業だ。また、事業の総工費12億ドルのうち約7億ドルを日本の国際協力銀 行が融資している。このダムは下流で多くの立ち退き者を出すだけでなく、土 砂堆積や集水域管理計画の不備により、上流の先住民族にも多大な被害を与え ると考えられるため、住民組織や自治体、国際NGOが計画の見直しを求めてき たが、ダム建設はすでに完了。2003年5月に発電部門の商業運転が開始された。 しかし、被害を受けた住民に対する適切な補償がなされていないなど、未解決の 問題が山積したままとなっている。

灌漑部門については、フィリピン国家灌漑庁が「アグノ川統合灌漑事業」として、 ダム建設と並行して計画立案を進めてきており、現在、総工費約1億5000万ドル のODAによる融資の拠出を日本に要請している。地元住民は、既存の灌漑用水路 のリハビリテーション、古い灌漑用ダムの修理などを求める一方で、大規模な灌 漑プロジェクトによる農地の収用など、多くの懸念を指摘。計画の変更を迫って いる。

 ※サンロケダムに関するより詳細な情報はWEBサイトでご覧いただけます。
    → https://www.FoEJapan.org/aid/jbic02/sr/index.html

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