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プレスリリース 現地住民300人が結集! EBRDに融資撤退を要求
 
2006年01月28日
◇◆プレスリリース◆◇

ロシア・サハリンU石油ガス開発
現地住民300人がLNGプラントに結集
EBRDへ融資撤退を要求

 ロシアNGO「サハリン環境ウォッチ」の情報によると、サハリン島南端アニワ湾に面し、現在建設中の世界最大といわれる液化天然ガス(LNG)プラントの前で28日、抗議活動が行われた。漁業関係者、地元住民ら300人を越す人々が集まったとされる同集会は、サハリンII石油・天然ガス事業が地域の環境、インフラ、漁業資源に与えた深刻な影響に対して行われた。サハリンIIの事業者はロイヤルダッチシェル・三井物産・三菱商事の合弁企業であるサハリンエナジー社(SEIC)。

 NGO「サハリン環境ウォッチ」、「グリーン・パトロール」、コルサコフ市民団体 "Knowledge is Strength"によって呼びかけられた集会では、二通の嘆願書が読み上げられ、人々の承認を得た。一通目は、ロシア政府、サハリン州政府、SEICに宛てたもので、(1)同プラント建設前に算定された漁業被害補償額の見直し(2)衛生安全上影響の及ぶ地域の範囲の1kmから3.5kmへの拡大(3)プラント周辺に埋蔵する不発弾の撤去(爆破する危険性あり)というもの。二通目は、現在サハリンII事業へ融資を検討している欧州復興開発銀行(EBRD)に対し、融資撤退を要求するものだった。

 "Knowledge is Strength"の代表Elena Lopukhinaさんは「私たちはSEICの絶え間ない嘘に疲れ果てている。良き隣人ではありえず、EBRDが融資をするのに信頼できるパートナーではない」「このプロジェクトに改善を望むのは無理。最低基準で実施された事業であることを証明しうるのみ」

 かかげられた横断幕には「EBRDは融資から撤退せよ」「環境被害の適切な見積もりを」「魚はサハリン経済の要」「一般市民の関与による透明性を!」「LNGプラント近くには爆弾があり、われわれには脅威だ」などという言葉が並んだ。

 抗議活動が始まってから二時間後には、サハリン州のマラホフ知事が到着し、集会の壇上に上がる一幕もあった。地域担当官と現場を訪れた同知事は、集会に参加した人々に対し、「サハリン州は懸念を共有しており、上げられた要求に対し最善を尽くす」ことを約束した。

 同プロジェクトに対しては、EBRDとともに日本の国際協力銀行(JBIC)が2000〜4000億円といわれる融資を検討中である。


◆本件に関するお問合せは…
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