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S. I. 記事 「サハリン先住民の抗議活動:抗議活動は中止ではなく一時停止」
 
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サハリン先住民の抗議活動
抗議活動は中止ではなく一時停止
(Sakhalin Independent 2005年1月27日の記事)



サハリン先住民族は1月25日、サハリンT及びU事業の構造物に対する抗議活動を一時停止した。1月20日にチャイボ湾近くのサハリンTの石油生産施設へ続く道路を封鎖して始まった抗議活動「緑の波」の主導者は、「抗議活動は中止されたのではない」と強調する。抗議活動はノグリキ地方での緊張状態を緩和する為に、一時停止されるという。

プレスリリースによると、地域の先住民族協会のリーダーであるAlexei Limanzoは、以下のように報告する。「われわれは現在、抗議活動の第2段階の準備を進めている。次回は、サハリンT・Uに続く主要道路だけでなくその他の道路も封鎖する予定である。その他の形態でも抗議を行なうつもりだ」。今後の活動は、サハリン石油ガス会社との交渉が成果をもたらさなかった場合にのみ再開されると、Limanzo氏は強調する。

「緑の波」を指揮している主導者(複数の環境団体と政党の地方支部との連合)は、抗議活動の決議を1月25日、地方当局と石油ガス事業者宛てに送っている。抗議活動に参加する約200名の先住民族が署名した決議は、事業者に対し、主導者らが用意した覚書に署名するよう要求している。覚書は、「完全な民族学的アセスメント(文化影響調査)の実施」、「先住民族の持続的発展のための特別基金の創設」及び「地域的先住民族の協議会の創設」を求めている。この協議会とは、先住民族の生活と切り離せない自然環境の保護について、サハリン先住民自らが決定に参加できるようにするものである。

決議の中で、先住民族は自然住環境や伝統的な生活様式、ロシア憲法と現行法規で規定される権利の保護を求めて、ロシア大統領、連邦議会と下院の議長、極東地域の大統領公使、サハリン知事、サハリン下院の議長に対しても要請を行なっている。その要請の中で、各当局が先住民と石油ガス会社との仲介役になることも要請している。

抗議活動の参加者は、石油会社からの返答を2月1日まで待つ予定である。もし、何の返答もない場合、サハリンTのチャイボ湾の施設とサハリンUのルンスコエの施設につながる道路を封鎖する予定である。主導者は「抗議活動は再開される」と確信しているようだ。




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