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SAKH. COM 記事 「漁業者、LNGプラントへの道を封鎖」
 
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2004年8月25日

 コルサコフ地域で昨日(24日)、漁業者がLNGプラントへ通じる道路を大きな魚網を使って封鎖した。グリーンパトロールという団体のプレスリリースによると、これはサハリンエナジー社がアニワ湾の産卵回遊を妨害していることへの非難および、「グリーンズ」からの支援を求めるものである、とのこと。

 カリプソ社は、アニワ湾のMereya川河口からNechaevka村までの地域で、6年間、サケの商業漁業を行っている。Nina Vlasenko取締役によると、今年の産卵回遊はこれまでで最悪だったという。Mereya川はLNGプラントの建設現場に接しており、夏の間中、建設現場からの汚水が川に流れ込んでいた。Meraya川は相当汚染されており、カラフトマスの産卵はたった一匹しか見られなかった。漁業シーズンの初め、サハリンエナジー社が契約する企業の船により魚網が破られたが、それに対する漁業者への補償は支払われなかった。その上今日、コルサコフ海務監督は、サハリンエナジー社による訴えに言及し、湾からすべての魚網の撤去を命じた。

 Nina Vlasenkoによると、この命令は彼らにとって大変な驚きだった。というのは、彼らは、正規の漁業権を与えられ、それに基づき操業してからである。ところが、海務監督は、現時点でサハリンエナジー社の活動範囲は湾内も含むとし、ここでの漁業は禁止されていると宣言した。そして、24時間以内の魚網撤去が命令された。Vlasenkoが漁民らに話した時、彼らは自主的にLNG基地への道路を漁網で封鎖することを決意していた。

 漁民らの抵抗は1時間続けられた。その間、道路は1kmにわたり大渋滞となった。カリプソ社の役員らはすぐに漁民のところへやってきた。彼らは、障害物を撤去するように促し、会社として漁民に対し損害への補償と賃金とを支払うことを約束した。サハリンエナジー社の代表や彼らの下請け、CTSD Limited、LNGプラントの建設労働者は、結局、抵抗する漁民らの前に現れることはなかった。

 Vlasenkoが言うように、漁業者は、石油企業との対立について、もはや平和的解決手段の可能性を信じていない。漁業者は無期限のハンストについて話しており、サハリンエナジー社の事務所にピケを張ろうと主張している。カリプソはサハリンエナジー社と7ヶ月間に及ぶオープンな対話を試みてきたが、なんの結果も出ていない。今、彼等は正義に対する他の道を探っている。「我々は非政府組織『グリーンズ』からの支援を希望している。彼等は唯一我々を支援しようとし、我々の問題に対する社会の関心をひきつけようとしてくれる」とVlasenkoは話す。


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