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"三大外材"のひとつとして昭和の時代の木材需要を支えてくれた"庶民材"

北洋材は、国産の針葉樹材よりも安かったため、日本の"庶民材"としての役割を期待されました。昭和29年に当時の業界団体がロシア産木材の輸入の再開を求めて外務大臣、通産大臣ほかに送った陳情書に、次のような部分があります。

「・・今日の日本経済の上において最も価格の点について適材というべき北洋材は輸出製函(せいかん)によく、かつ現在の120数万戸と言われる住宅不足に対する建築資材としてまことに当を得たる庶民材とも言われるものなのである・・」

その後、北洋材は実際に日本の"庶民材"といえる役割を果たすようになっていきました。

昭和の時代、木材を扱う業界には"三大外材"という言葉がありました。これは、日本が輸入していた木材のトップ3であった"米材" "南洋材" そして "北洋材"を指す言葉でした。

「米材」: カナダ産、アメリカ合衆国産を合わせた北米産木材の総称(ベイマツなどの針葉樹が中心)
「南洋材」: 東南アジアの熱帯雨林で伐り出したラワンなどの木材(ラワンは広葉樹で、合板の材料として使われている)
「北洋材」: 旧ソ連/ロシアの東シベリアや極東のタイガで伐り出したエゾマツ、カラマツ、アカマツ、ベニマツなど針葉樹材の総称

戦後、日本人が使ってきた木材は、この"三大外材"と、国産のスギやヒノキ、そしてその他の外国産木材でした。

さて、北洋材は "三大外材のひとつ"と言われながらもその中ではどちらかといえば地味な存在でしたが、いま平成の日本で次第に需給を伸ばしつつあります。一体、なにが起っているのでしょうか?

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