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パラオがサンゴ礁会議を開催

(2003年7月29日 パラオ・コロール)

 パラオサンゴ礁会議(The Palau Coral Reef Conference)が7月22日に開催され、世界12カ国からの科学者や参加者らが、サンゴ礁の現状、サンゴ礁および資源についての研究結果の他、パラオや西太平洋地域におけるサンゴ礁保全に関する問題について話し合った。

 7月26日をもって閉会した同会議の中では、地球規模のネットワークがどのようにしてサンゴ礁の保全に効果的に貢献できるか、という課題についても取り組まれた。

 トミー・レメンゲサウ大統領(President Tommy Remengesau)は海洋学者や専門家を歓迎し、貴重な意見をぜひパラオと共有して欲しいと伝えた。

 大統領は、環境に配慮した開発を目指すことをあらためて表明し、またパラオは今後、農業と水産に重点を置いていくことを明言した。

 「我々は、観光産業は永続的なものではないと悟った」とは大統領の言。「パラオ国際サンゴ礁センター(Palau International Coral Reef Center)にスポットライトが当たっているのは、まさにそのためだ。サンゴ礁の劣化の防止のためのアドバイスを提供するという同センターの使命は、我々にとっては不可欠なものだ。」

 ノア・イデチョング代議士(Del. Noah Idechong)は、サンゴ礁が直面している脅威が増えていることについて触れつつ、パラオ政府の環境保護への協力の必要性について延べた。しかし1997年のサンゴの白化現象の際にみられたように、パラオ単独で環境を守ることはできない、と同代議士は言う。

 「環境を監視して保護する、というのは、人口1万5千人しかないパラオのような国にとっては荷が重すぎる。我々だけでは無理だ・・・・・・これは世界規模の問題なのだ」とイデチョング氏。

 イデチョング氏はまた、パラオは既に、環境に関する協力関係を、米国、日本、オーストラリア、台湾と提携したことを述べた。彼はまた、他の太平洋諸島の国々との連携も深めて行かねばならないと訴えた。

 「近隣諸国との関係を、我々はますます強化していかなければならない。今回の会議を通して、それは実現可能だろう。」

 日本政府の協力を得て、パラオは初の国際会議を今後主催する予定だ。

(Palau Horizon/PIR)

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