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環境問題:破壊が続けば島は消滅、マヌスへの警告
(2003年3月8日 パプアニューギニア・ポートモレスビー)

マヌスの中にあるいくつかの島は、20年後水没してしまうだろうと、パプアニューギニアの島嶼地域の住民に警告が出された。

この原因は、海面上昇、島の樹木の伐採、及び珊瑚礁の破壊であると、マヌスの州の行政官Wep Kanawi氏は述べた。

Kanawi氏はNGOの訪問を受けた際、次のように説明した。
「珊瑚礁の破壊はマヌスの全珊瑚礁の30%に達する。マヌス本島を囲む珊瑚礁の周りでダイビングをしてみると、実際に珊瑚礁が破壊されているのが見えた。
人々が魚を捕る為にダイナマイトを使用している事、石灰を作る為に珊瑚を掘削している事などの理由から、珊瑚礁が破壊されているのだ。
しかし、珊瑚は食料の源で、島の天然の防壁である。もしそれ等が破壊されれば、島を守る最前線の防衛機能が無くなるだろう。」

またKanawi氏は、
「もし住民が小さな島々から本島へ移住させられるとした場合、新たな問題を抱える事になり、我々にとって真に迫ったジレンマである。もしそれらの島が水没してしまったら、マヌスの30%の人口が影響を受けるだろう。
バルアン島やロウ島の様な南部沿岸の島々を比較してみると、それらの島々は火山島であるため、それ程影響は受けていない。それに対し、北部沿岸の島々は海抜が1〜3mしかない。しかも海面は上昇している。」
と言った。

つづけてKanawi氏は
「さらに問題なのは、住宅を建てるために島の樹木を伐採している事だ。樹木は、島の土壌を保持する機能があるため、欠かせないものである。」
と言った。

Kanawi氏は村人達に珊瑚を成長させられる様に出来るだけ多くのマングローブを植えるか、珊瑚礁上の珊瑚を成長させる様に要求している。

(PINA Nius)

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