国際協力銀行(JBIC)に
強力な社会・環境ガイドラインを!

  ※ 国際協力銀行が新環境ガイドライン案の
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 「国際協力銀行」(Japan Bank for International Cooperation: JBIC)は、日本の対外経済協力を実施する機関として、アジアを中心とする「南」の国々に多額の開発資金を貸し付けています。JBICが運用する公的資金(財投)は年間2.5兆円に上り、世界最大の金融機関として、国際社会に大きな影響力をもっています。

 しかし、日本の市民のお金によって支援された開発プロジェクトが、現地の人々や環境に被害を与える事例は、残念ながらこれまで何度も繰り返されてきました。また、不適切なプロジェクトは借り入れ国の人々に重い債務負担を負わせています。

 こうした問題を引き起こさないための一つの方法として、私たちは、JBICが明確で強力な環境・社会ガイドラインを設置することを提案します。日本の市民の公的資金を運用し、世界の人々と環境に重大な影響を及ぼしうるJBICには、透明で責任ある実施体制が必要不可欠です。

 1999年10月にJBICが設立された際、ODA・非ODA業務に共通の、国際水準に適う環境ガイドラインを策定することが国会で公約されました。設立から一年、懸案のままだった新しい環境ガイドラインの策定作業がようやく本格化しています。この問題に関心を持つ団体・個人は、昨年11月にガイドライン策定に向けたNGO・市民連絡会を設立しました。私たちは、策定プロセスにおいて具体的な提言を行うため、情報交換や調査、研究など様々な活動を行っています。

ご参加・ご意見をお待ちしています!finance@foejapan.org

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