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2002年3月 スタディツアー報告 ―3月18日
ペンション・ナティビダット > バギオへ移動・バギオ観光 > CPAよりオリエンテーション (Written by Sさん、20歳)


  ナティビダッド出発予定時刻は早朝6時。出発準備終了後外に出てみると、早朝のすこし冷たい空気の中、見上げた空の色がとてもきれいだ。2日目が始まる。

バギオへは国内線で移動、朝食は空港にて各自調達。旅客ターミナルから旅客機への移動が徒歩で、飛行場を歩くというはじめての経験にわくわくする。飛行場にあるのは小型飛行機ばかり。地面に立った視線で、飛行機の写真を撮れた。いつもと違う角度で、見られることが楽しい。フィリピンでは、物に限らず、物事や人に対しても、いつもと少し違う角度からも見ることができていて楽しい。

10時15分頃バギオ空港に到着。空港にて、フィリピン大学に留学しているMさんと合流した。CPAスタッフのレイナさんが空港に迎えに来てくれていた。いったん荷物を宿泊施設に置いてから、11時頃にCPAの事務所を案内してもらった。他団体と共同使用している2階建ての事務所の階段付近では3人の女の子達が遊んでいた。事務所スタッフの娘さんとのことだ。残念ながら言葉はあまり通じなかったのだが、女の子達の照れた笑顔と"この子達と仲良くなりたいな"と思うツアーメンバー数人の笑顔を見て、笑顔は言葉を越えるんだな、素敵だなと思った。

11時40分頃には事務所を出発。お昼御飯は、スーパーの2階のフードコートで食べた。フィリピン人の生活感覚からすると少々値段が高いと聞いたが、我々はまだ日本人的金銭感覚で考え、この量でこの値段なら安いと思っていたと思う。昼食後は、ベンゲット州の州都トリニダッドに行き、開催されていたストロベリー・フェスタに行った。マーケット(出店)では人々の活気に圧倒された。藤原さんと他数名は祭り見学はそこそこに、近くにあるJICAの資金協力や機材供与により、再整備されたベンゲット総合病院にて、責任者の方にお話を伺ったり、資料収集や写真撮影をしていたそうだ。

皆で宿舎に戻りしばらくしてからは、CPAスタッフ数名によるツアー日程・内容の確認、コルディリェラ地方の開発問題についてのオリエンテーションが行われた。このツアーの2週間前の3月上旬に、JBICとの会合や日本各地のフォーラムでサンロケの現状を伝えるというスピーキングツアーのために来日していた、CPA代表のジョアンさんが、主に話してくれた。通訳をしてくださった波多江さん、神崎さんの日本語訳は、背景知識を交えての通訳でとてもおもしろく、その英語力・知識の豊富さに私は頭の下がる思いだった。事前学習の必要性や、英語力の問題も考えされられたオリエンテーションとなった。

夕食は8時頃になり、フィリピン料理をとった。(このツアーでは、村や宿泊施設外での飲食等は個人で費用を負担するのだが)ウェイターさんから伝票を受け取ったレイナさんが、「一人あたりの支払い金額は、250ペソ」と言った。前日の夕食の代金支払い時にも、こんなところでお金を使っていていいのかという思いはあり、漠然ながらもフィリピンに来た目的と、行動している内容の矛盾を感じてはいた。そんなことを考えていると、レイナさんは続けて教えてくれた。「この夕食の一人あたりの支払い金額は250ペソ(約650円)で、フィリピンの最低賃金は一日約230ペソ(約590円)なんだ」と。私を含め皆、それぞれに衝撃を受けているようだった。私は、自分が最低賃金さえ知らずにフィリピンに来ているということ、商品・サービスの価格を日本円換算し、日本の物価との比較でしか捉えていないことに気づき、衝撃を受けた。諸処の支払いの際も日本円へ換算して価値判断していて、フィリピンで生活する人の感覚での価値判断を知り、近付こうとする努力などしていなかったのだ。自分はただの訪問客で、そういうことを知らなくてもいいのでは、と甘えた思考があることを自覚させられた気がした。どこへ行っても、その状況で生活していないのならば、"訪問客"でしかありえないのかもしれないが、できるだけ問題を身近に捉えようとする姿勢すら欠けていた自分を自覚したのである。

宿舎に戻った後、再度メンバー有志でサンロケダム問題についての予備知識の確認作業が行われていた。私は結局それには参加せずに、洗濯物を干した後、しばらく屋上で夜景と星空を眺めていた。まだツアー2日目だというのに、考えさせられることばかりである。情報・知識・経験等々、足りないモノがあるから、ここに来ているわけで、足りないと気づけた時からでも、学び習い考え行動していければいいのだから頑張ろう、と気をとりなおした。まだまだツアーは始まったばかりだ。


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