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サンロケダム
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サンロケダムに反対してきた住民リーダーの殺害事件に関する
地元先住民族団体CPAの声明文 (2006.05.18)
2006年5月18日


Cordillera Peoples Alliance (CPA)
(コルディリェラ民族連合)



CPA、パンガシナン州の農民リーダーの殺害を非難


コルディリェラ民衆連合(CPA)は、TIMMAWA(アグノ川の自由な流れを取り 戻す農民運動)代表、また、バヤン・パンガシナン州事務局長であるホセ・ ドートン氏(62歳)の冷酷な殺害を強く非難する。彼の死は、グロリア・ マカパガル・アロヨ政権下で殺害された政治活動家の中で、今年に入ってか ら94人目となる。彼は、2006年5月16日、パンガシナン州サン・ニコラス町 カマンガアン村で、オートバイに乗った二人組の男に銃殺された。我らの父 ホセも、彼の弟カンシオ(57歳)の運転するオートバイに乗っていた。弟は 被弾したなか一命を取りとめてはいるものの、依然として重体で、病院にい る。

我らの父ホセの死は、バヤン・ムナのカガヤンバレー地域コーディネーター であるエレナ・メンジョーラや、バヤン・ムナ・イサベラ州のリカルド・バ ラウアッグなど、最近殺害された他の政治活動家を含め、Oplan Bantay Layaを通じて、住民運動を脅し、破壊しようとするアロヨ政権の陰謀を再度 知らしめるだけである。彼らの死は、一つの地域から次の地域へと体系的に 実行されているが、力で説き伏せようとする崩壊寸前のアロヨ政府の自暴自 棄なやり方を露呈するものである。激しくなり、継続して起きている政治活 動家の殺害と抑圧は、全国規模で進んできている。例えば、バタサン5は申 し立てにより、刑事事件によって再度新たに告発されている。

我らの父ホセは、サン・ニコラス町カブロアン村の普通の小農民であるが、 彼が息を引きとる瞬間まで、パンガシナン州とコルディリェラの人々の権利 のために先頭に立って闘った。TIMMAWA代表になる以前でさえ、彼は、サン ロケダム闘争の先頭に立っていた。サンロケダム闘争が高まった折から、彼 の活発なリーダーシップのため、彼はすでに死の脅迫を受けており、嫌がら せを受けていた。我らの父ホセのリーダーシップは、巨大ダム、また、住民 の生計手段や資源に対するダムの悪影響に反対するパンガシナン州の人々の 問題を意義深いことに国際的なレベルにまで高めた。サンロケダムの建設に より、660家族が移転させられた一方で、パンガシナン州の10,000人以上の 砂金採取者が経済的に影響を受けた。ベンゲット州イトゴン町では、約 20,000人以上の先住民族が、土砂堆積のため、ダムの商業運転による悪影響 を受けている。

我らの父が殺害された今、私たちCPAは、一般市民とメディアに対し、継続 して起こっている私たちの同僚への嫌がらせと監視について、注意を喚起し たい。ここ数週間の間、APIT TAKO(コルディリェラ地方農民連合)のバー ジリオ・アニセトは、3人の男に後を付け回されている。彼らは、アニセト の故郷であるイトゴン町ウカブでの彼の所在について、隣人に聞き回ってい さえする。アニセトは、TIMMAWAの年配者評議員であり、また、フィリピン 合同教会の牧師でもある。

私たちは、私たちの国中で起こっている政治的嫌がらせ、抑圧、殺害を非難 し、それに抵抗するため、一般市民への訴えを強めたい。これらの殺害は、 単に政治活動家への攻撃だけではなく、まさに、フィリピン国民の生活、市 民の自由に対する攻撃である。活動家の死者数が増えるなか、私たちは、自 由を愛する市民に対し、殺害に抗議する民衆活動への参加を呼びかけたい。 暗殺者の弾丸の下に倒れた、もしくは、狙われているこれらのリーダーらは、 搾取されている(フィリピンの)同輩の権利のために闘い、変化を生み出そ うとしている普通の市民にすぎない。私たちは、これらの継続して起こって いる殺害を非難するとともに、アロヨ大統領の退陣と政治的殺害・抑圧停止 の呼びかけを強めたい。




コルディリェラ民衆連合 2006年5月18日

(翻訳:波多江 秀枝)
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