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地元の住民・農民団体からの声明文 (2005.01.31)
2005年1月31日


BAYAN-Pangasinan
Tignay Dagiti Mannalon a Mangwayawaya iti Agno (TIMMAWA)
(アグノ川の自由な流れを取り戻す農民運動)
Kilusang Magbubukid ng Pilipinas (KMP)-Pangasinan

連絡先: Fr. Terry Revollido ・Chairperson, BAYAN-Pangasinan - 09194106024
Mr. Jose Doton ・Chairperson, TIMMAWA - 09182174946
Ms. Lyn Galistre ・Secretariat, KMP-Pangasinan - 09195059477


サンロケダム事業への残りの融資の拠出について、NPCおよびJBICに反対し、強く非難する!!!


BAYAN-Pangasinan,、TIMMAWA、KMP-Pangasinanは、フィリピン電力公社(NPC)がサンロケダム事業の建設に対するJBICからの融資4億ドルのうち未拠出だった10%分の拠出をJBICに要請したことに強く反対し、また非難する。加えて、私たちは、NPCの要請に応え、融資の拠出に踏み切ったJBICについても強く非難する。

全400億ドルの融資のうち上述した10%の拠出が、この悪名高い事業に対する地元、全国、および国際レベルでの強い反対と抗議のために停止されていたことが思い起こされる。

現在、フィリピンにおいて悪化している危機のため、影響を受けている地域社会、パンガシナン州、およびフィリピンの人々は、かつてない程の事業の悪影響を感じている。彼らの土地や生計手段を奪われてから数年、影響を受けている地域社会は依然としてダムの建設に責任を負う人々が約束した発展や彼らが唱えていた援助を感じることのないまま、それどころか、以前よりずっと悪化した生活を送っているのである。つい最近、パンガシナン州は、州全体が災害事態下に置かれるような洪水に見舞われた。ダムから放出された大量の水が何百万ペソにも相当するインフラ、農産物、また商業製品や施設を破壊した。加えて、このところの電気料金の引き上げが、月に最低でも1000万ドルをSRPCに支払う義務をフィリピン政府が負っているNPCとSRPC間の契約に起因していることは否定しがたい。

FoE Japanは次のように述べている。 「JBICが1999年にNPCへの融資を決定した際の前提条件が満たされていないので、JBICは融資の拠出をするべきではない。 JBICの国会議員への説明によれば、その際の前提条件は、(1) 水没地域での移転対象世帯数の確認と同意取得、(2) プロジェクトから影響を受ける移転対象世帯以外の住民(含む先住民)とのコンサルテーション・対象住民数確定調査の実施、(3) 先住民への十分な配慮を含むこれらプロジェクトから影響を受ける全対象住民に対する対策の策定、(4) 自然および社会環境問題に対するモニタリング体制の構築――だった。」

JBICの今回の残りの融資の拠出は、人々に以下のような更なる負担をもたらすだけだろう。

1. フィリピンへの追加債務は、公共社会サービスへの予算配分の低下を意味するだけだろう。大衆に対してより高い税が課せられることで、債務返済が賄われることになる。他方で、海外の資本家はその仲間とともに、フィリピン国民から法外な金を絞りとることで、巨額の利益を持ち逃げする。

2. 同ダムに関連した追加事業が行なわれるとすれば、事業の周辺地域の住民がすでに経験している惨状をより悪化させるためだけにお金が使われることになるだろう。その結果、確実に、住民の生活、生計手段、また、環境がさらに破壊され、脅かされる。

3. さらなる融資の拠出は、確実に、政府の役人による汚職行為の新たな温床となるだろう。

BAYAN-Pangasinan、TIMMAWA、KMP-Pangasinanは、サンロケダム事業が人々の利益になることは決してなく、地位のある人々や搾取している海外の資本家のみに利益のある事業であるという堅固な立場をとる。同ダム事業は、貧困層や周辺化され軽んじられている人々に恩恵をもたらすことは決してなく、代わりに彼らに法外な代償を課すのである。

人々の団結を!
生計手段と権利の保障のために闘おう!
サンロケダムの操業を中止しよう!
ダムを撤去しよう!


 FoE Japan プレスリリース (2005.01.28)
 「JBIC融資の最終拠出は止めて!」住民が日本政府へ要望

 https://FoEJapan.org/aid/jbic02/sr/press/20050128.html


 地元 農民団体TIMMAWAから日本政府に対する要望書 (2005.01.27)
 「JBICのサンロケダムへの融資拠出を求めるNPCの要請に関するポジション・ペーパー」

 https://FoEJapan.org/aid/jbic02/sr/letter/20050127.html

 FoE Japanから日本政府に対する意見書 (2005.01.31)
 「フィリピンのサンロケ多目的ダム事業および関連事業に関する意見表明」

 https://FoEJapan.org/aid/jbic02/sr/pdf/20050131.pdf
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