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「パンガシナン州の洪水制御のため サンロケダムを中止して!」 (2004.08.28)
2004年8月28日


コルディリェラ民族連合

 「パンガシナン州の洪水制御のため サンロケダムを中止して!」
「ダムの操業を止める以外によりよい方法はない。」

8月26日から3度にわたりサンロケダムが放水したことで、パンガシナン州の25の町および3つの都市が洪水に見舞われた後、コルディリェラ民族連合の代表・ジョアン・カーリング氏はこう述べた。

社会福祉開発省によれば、8月26日、1回目にサンロケダムの水を放水した際、2つの洪水吐きゲートが開門されたということだ。昨日の朝9時には、6つの水門が開放され水位にして6メートルを放水。午後3時には、さらに10メートルを4つの水門から放水した。

「サンロケダムはその一つの目的であるはずの洪水制御に失敗した。実際に、パンガシナンの洪水はサンロケダムが操業を開始して以来、より多くの農民や漁民に被害を与え、悪化してきている。この事実は、すでにダム建設の犠牲となっている人々をさらに悲惨な状況に追いやっている。彼らの多くは、現在に至るまで適切な補償をまだ受けていない。」とカーリング氏は述べた。

フィリピン国家災害調整評議会(NDCC)のレポートによれば、今回の洪水によるパンガシナン州の作物、資産、漁業の損害額は1728万5930ペソ(約3460万円)とのことだ。「サンロケパワー社(SRPC)は、パンガシナン州の住民に与えてきた損害の責任を取るべきだ。」とカーリング氏は続けて述べた。洪水の起こった地域の役人は、1972年以来パンガシナン州が経験してきた洪水の中で最もひどい洪水とみなされている今回の洪水の主要な根本原因として、サンロケダムを指摘している。

「この巨大ダム事業は大災害を引き起こしているだけではない。フィリピン政府が国民のお金を通じて支払うことになる巨大な財政負担にもなっている。依然として送電線が完成していないため、最大限の操業と発電はできていないにもかかわらず、サンロケパワー社に支払われる月々の支払いは1100万〜1600万米ドルに及んでいる。」とカーリング氏は強調した。また、同氏は、「このような大惨事を引き起こしている事業は、現在、国家が抱えている財政危機の部分的な原因にもなっている。」とも主張した。

「以上の理由から、私たちは現在行なわれているダムの操業を直ちに中止すべきだ。サンロケダムのようなダムが引き起こす災害の代償を決して私たちが払うべきではない。サンロケパワー社がパンガシナン州の洪水について説明責任を果たすべきだ。」とカーリング氏は強く主張した。

(コルディリェラ民族連合 広報部)
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